McLaren×F1 Experience Hot Laps

F1ドライバーの隣に乗る
「HotLaps」 体験を通じて得た
「McLaren Experience」

December 2018

 

 夢のような1周は瞬く間に終了。その後、マクラーレンF1チームのテントにて、ランド・ノリス氏とのインタビューセッションがセッティングされた。

 

 

 ランド・ノリスは、1999年生まれのイギリス出身。7歳からカートでキャリアをスタートすると、2014年には最年少での世界選手権優勝を記録。その後最短ルートでキャリアを駆け上がり、2017年よりマクラーレンF1チームの若手ドライバー育成プログラムに起用。2018年からはテスト兼リザーブドライバーにアサインされている。そして2019年シーズンからはついにマクラーレンF1の正ドライバーに就任することが発表されている。まさに、これからのF1シーンを背負って立つ若きアスリートだ。

 

 目の前に現れたランド・ノリスは、親しみを込めて「ランド」と呼びたくなるようなチャーミングな若者だった。

 

「来年は忙しくなると思います。家でTVを見てリラックスという日々は少なくなるでしょう。ドライバーとしての仕事は同じだけど、F1ドライバーになることで、有名になるのがちょっと楽しみですね」

 

 F1ドライバーとなれるのは、全世界でわずか20名ほど。18歳の若者にとっては、セレブレティの仲間入りを果たすという意味も含めてそれは楽しみに違いない。さらに無理を承知で、F1マシンとスーパーカーの違いを訪ねてみると、こんな答えが返ってきた。

 

「F1マシンは非常に速いです。鈴鹿は非常にエキサイティングでユニークなコースレイアウトで、世界でもっとも好きなサーキットですが、第1セクターでは左右のコーナーが連続して迫ってくるため、頭のなかで追いつくのが難しいときがあるほどです。それでも、F1マシンには強力なダウンフォースやブレーキの調整機能があるため、ある意味で楽に走らせられます。一方で720Sを走らせるときは、F1のように気を引き締めなくていいですから、運転そのものを楽しむことができます。マクラーレンのロードカーは、570、675、720をドライブした経験があります。その経験から選ぶとすれば、私の好みは720になります。すばらしいデザインとスピードの持ち主だからです」

 

「HotLaps」ではまさに手足のように720Sを操ってみせ、まさに超一流ドライバーの実力を披露してくれたランド・ノリス。そんな彼にとっても、「720S」を走らせることは非常にエキサイティングで心を揺さぶる体験なのだとか。F1パイロットをも虜にする実力と美しさが、マクラーレン・ロードカーにはあるということだろう。

 

 

1 2 3 4 5