HOW TO BUY TAILORED GARMENTS THAT LAST

長持ちする服を買う方法

Monday, May 4th, 2020

 

 しかし、時の試練に耐え、本当に価値を持つ服に投資するつもりなら、心に留めておくべき事柄がある。

 

 常に非の打ちどころのない着こなしを披露したケーリー・グラントは、彼のワードローブにある服について、次のように述べている。

 

「つまるところ、ひとつだけルールがある。私の服はすべてにおいて“中庸”なのだ。そんなにファッショナブルなわけでもないし、古臭いわけでもない。過度に保守的でもないし、時代遅れでもない。言い換えれば、ラペルは広すぎず、狭すぎず。トラウザーズはきつすぎず、ゆるすぎず。コートも短すぎず、長すぎず、だ。私にとっては、“シンプル”こそが、常にグッド・テイストの本質だったのだ」

 

 

1959年の名作『北北西に進路を取れ』において、ケーリー・グラントが着用したグレイのスーツは、60年後の今日も、完全に現代的に見える。

 

 

 プロポーションの完璧なバランスをどのようにとるか? アラン・フラッサーは、自ら著した仕立ての教科書『Style and the Man』で、“ちょうどいい按配”について次のように述べている。

 

「最初に目を惹かれるのは、生地とパターンだが、スーツで考慮すべき最も重要なことは、そのシルエットだ。ほとんどのスーツは、数年間は廃れないよう作られているが、多くの場合、スーツの比率によってその有効寿命が決まる。

 

 シルエットが極端なスーツは、流行遅れになる可能性が高い。間違ったものはクローゼットの悩みのタネとなる。逆に、適切な選択は、長年の喜びを与えてくれる。(中略)パッドを入れて誇張した肩は避ける。歴史の中でも、最も身なりのよい男性のほとんどは、肩を自然でスマートに見えるように仕立てていた」

 

 

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