HOW TO BUY TAILORED GARMENTS THAT LAST

長持ちする服を買う方法

May 2020

 

 もちろん、適切なフィット感は非常に重要だが、もしあなたが、何年にもわたって少しずつ太っていったとしたら、「あなたの過去のワードローブは、“肉の道”のように見えるだろう」とボイヤーはジョークを飛ばす。

 

 クラシックな衣服は、そのほとんどが、1インチ程度のお直しが可能な縫い代を施してある (購入プロセス時に探すべきものだ)。

 

 ショッピングをするとき、またはオーダーメイドの仕立て屋を訪ねるとき、「上質な服は、安くて粗雑な商品よりも10倍長持ちし、肌触りとフィット感が良く、もちろん見た目も良くなる。安いスーツは新品の場合でも安っぽく見えるが、優れたスーツは何年着用しても変わらない。すべてはクオリティの問題だ」とボイヤーはアドバイスしている。

 

 

 ケーリー・グラントは、1960年代に、次のように書いている。

 

「私の父が靴に関して私に与えたアドバイスを思い出した……。彼は4つの安い靴よりもひとつの良い靴を買うほうがいいと言った。上質な革で作られたひとつのペアは、4つの劣ったペアよりも長持ちする可能性があり、十分に世話をすれば、何年経ってもグッド・ジャッジメントとグッド・テイストを表現し続けるからだ。

 

 同じことがスーツにも当てはまる。安く買うことよりも、許される中で、最高のものを買うようにしたい。それは株式市場に似ている。普通、1ドルの株を150株買うよりも、優良株1株を購入する方が賢明なのだ」

 

EDWARD SEXTON

BLUE COVERT WOOL HOLLYWOOD TROUSERS

$ 445

 

 

 グラントが述べていることは重要だ。シルエットがどんなに普遍的であるとしても、生地や縫製がどれほど精巧であっても、服を適切にメンテナンスしなければ、長持ちはしない。

 

 だから、頑丈な木製ハンガーを使用してほしい。仕立て服を着た後、ブラッシングをしてほしい。汚れやほこりが、摩耗や変色の原因になる。クリーニングをし過ぎないでほしい。クリーニングする場合は、信頼できる業者を選んでほしい。

 

「よい業者とは、クリーニングだけでなく、プレスについてもよく知っている業者のことだ」とボイヤーは示唆している。

 

 正しいメンテナンスは衣服の寿命を倍増させ、あなたを明るい未来へと導くのだ。まるでデロリアンのように。

 

本国版(英語)の記事はこちらから

 

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