A FAMIGLIA STORY
ファミリーだから作れるシャツ
August 2020
スタイリッシュな当主ルイージ・コルドネ・ジュニア(中央)と姉のヴァージニア(右)。家族だという従業員と一緒に。
“ユニークさ”が強み
コルドネ 1956は昔からの方法を守り続けることで、独創的なディテールを保っている。
「高品質の生地だけでなく、われわれのハンドメイドのシャツは、アームホールのリベット留め、ショルダーやフロント、ボタンホールの仕上げなど、本当にユニークなディテールを持っています」とルイージは言う。
「われわれの衣服は、通常のマーケットでは見つけるのが難しい、ユニークさを持っているのです」
これはグローバリゼーションが進み、どこのスタイルも同じようになり、メンズウェアにオリジナルのテイストが失われている時代にあって、稀有なことだと彼は言う。
「小さなアルチザンの会社の強みは、首から手首まで、自分の衣服をパーソナライズする幅広い機会をクライアントに提供できることにあると思います。フィッティング、イニシャル、ボタンなどを自分仕様にすることで、カスタマーに深い満足感が生まれます」
ルイージはそれがすべてであると考えている。これは、イタリアの人里離れた村にある、創設者の孫たちによって運営されているこの小さな会社が、世界中にファンを得るという使命に成功したことを意味する。
「私たちのミッションに革命を起こしてからの6年間で、私たちはいくつかの重要なステップを踏みました。現在、われわれは世界の50カ国以上に展開し、ミラノのショールームと中国のショールームを含む約70のリテーラーがいます。今後ニューヨークにも出店する予定です」
また、ソーシャルメディアへの先進的なアプローチにより、キートン、ルイジ ボレッリ、バルバナポリなどのブランドよりも、一部のプラットフォームでフォロワーが増えたという。
「オンラインビジネスも非常に順調に進んでいます。また、投資家から定期的に問い合わせがあります。われわれは、正しい方向に進んでいます。祖父も喜んでいてくれることでしょう」
そうルイージは、満面の笑顔で結んでくれた。