THE ENDURING APPEAL OF THE LONG-SLEEVED POLO SHIRT

ロングスリーブ・ポロシャツ、その永遠の魅力

April 2022

派手さはないが、いつでもフレキシブルに着られることから、男性のワードローブの中では縁の下の力持ち的な存在のロングスリーブ(長袖)・ポロシャツ。シーズンの端境期もその先も、こんなに使えるアイテムはない。

 

 

by freddie anderson

 

 

イタリア、ラヴェッロで2週間の休暇を過ごすジャンニ・アニェッリとジャクリーン・ケネディ(中央)、その妹リー・ラジヴィル。

 

 

 

 ロングスリーブ・ポロシャツは、なぜか昔から目立たない。半袖のポロシャツに比べれば、その存在感は微々たるものだ。人間でいえば「何でも屋」というところか。世間での注目度はいまいちである。しかし実際は、その比類なきスマートなカジュアル性から、多くの人々のワードローブの基本となり得る重要なアイテムである。長いオーバーコートと厚手のニットで歩き回ることが多い私たちにとって、長袖のポロを着ることは春の到来を告げることなのだ。

 

 クリーンなラインとカラーがスマートで洗練された印象を与えるが、ソフトな素材とスリムなカットで堅苦しさはない。映画『アメリカン・ジゴロ』(1980年)でリチャード・ギアが表現したように、男の上半身のシェイプを官能的に見せることもできる。

 

 1950年代、「リヴィエラの道楽者」と呼ばれ、小誌THE RAKEの名の由来にもなったジャンニ・アニェッリは、ロングスリーブ・ポロシャツの愛用者であった。カプリ島へのボートの上や、コート・ダジュールの広大な邸宅ヴィラ・レオポルダでは、白やブルーの長袖ポロシャツを好んで着ていたそうだ。

 

 

 

 

  灼熱の真夏でない限り、ピケ・コットンの長袖ポロシャツは万能である。生地が身体にフィットするので、軽いジャケットの下に1枚で着るのに適している。ギリシャの島のおしゃれなタベルナで夕食をとるときには最高だろう。

 

 まだやや肌寒い春先にシャツ1枚にしようと考えたなら、カシミアやウール、厚手のコットンのロングスリーブ・ポロシャツを選ぶとよいだろう。