TUDOR BLUE

チューダーで選ぶべきは“ブルー”

December 2020

text tetsuo shinoda photography jun udagawa

フランスには軍事だけでなく、海洋調査を行うGERS(深海研究調査グループ)という組織もあり、海と密接な関係にあった。チューダーは1956年からフランス海軍にダイバーズウォッチを納品し、海洋調査のサポートを行った。

 チューダーといえば、英国チューダー家のバラの紋章をイメージした「大きなバラ」のロゴマークを覚えている人も少なくないだろう。しかし1969年からは、堅牢さを表現する「盾」がロゴマークとなっている。つまり堅牢性と信頼性は、チューダーを語る上で外せない要素なのだ。

 優れた性能を発揮するチューダーのダイバーズウォッチを長年愛用していたのがフランス海軍である。フランス海軍は、1956年から軍の正式時計として使用していた。

 そもそもフランスという国自体、海への深い情熱を持っているといえる。南仏は美しくて穏やかな地中海に面しているし、スキューバダイビング器材の代名詞といえる「アクアラング」は、フランスで生まれたもの。それにジャック・マイヨールやギョーム・ネリーといった世界的なダイバーも多数輩出している。

本記事は2020年11月25日発売号にて掲載されたものです。
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THE RAKE JAPAN EDITION issue 37

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