Monday, December 14th, 2020

TUDOR BLUE

チューダーで選ぶべきは“ブルー”

メンズファッションとの相性が良く、腕元に華やかなアクセントをつくるブルーダイヤルの時計は、いわゆるトレンドウォッチとして近年特に人気が高い。
しかしチューダーの“ブルー”は、歴史と伝統に裏付けられた“本物”だ。
text tetsuo shinoda photography jun udagawa

BLACK BAY 41(左)チューダーの防水時計の歴史を継承しつつも、ベゼルをシンプルにすることで、モダンなルックスにまとめた。カレンダーもないダイヤルの上で、1969年に誕生した「スノーフレーク針」が、程よくレトロなアクセントをつくる。自動巻き、SSケース、41mm。¥301,000 Tudor(日本ロレックス / チューダー Tel.03-3216-5671)

BLACK BAY FIFTY-EIGHT “NAVY BLUE”(中央)1958年に発売された「ビッグクラウン」のスタイルを継承するダイバーズウォッチ。約70時間のパワーリザーブを誇る高精度自社製ムーブメントCal.MT5402を搭載し、防水性能は200m。フランスのサン・テティエンヌで製造されるファブリックストラップの美しい織りと柔らかな肌当たりが魅力。自動巻き、SSケース、39mm。¥332,000 Tudor(日本ロレックス / チューダー Tel.03-3216-5671)

PELAGOS(右)チタニウム×ステンレススチール製のケースを持つ「ペラゴス」は、2015年に現在のスタイルにアップデートされた。防水性能は500mで、ケースサイドにはヘリウムガスのエスケープバルブが備わっているため、プロダイバーの飽和潜水にも対応する。ブレスレットはチタニウム製で、さらにダイヤルカラーと同系色のラバーストラップも付属。自動巻き、Ti×SSケース、42mm。¥450,000 Tudor(日本ロレックス / チューダー Tel.03-3216-5671)

 数ある時計のジャンルの中でも、ダイバーズウォッチは特別な存在である。

 1940年代初めに、空気タンクを背負って水中で自由に活動できるスキューバダイビングの技術が確立されると、人々の興味は海へと向き始めた。そこで、水中でも安全に活動するために空気タンクの残量(残圧)を計測する潜水計器として考案されたのが、ダイバーズウォッチである。計器である以上、故障は許されない。そのため絶対的な防水性能と、頑強なケース、さらには水中でも判読しやすいシンプルな表示や、逆回転防止ベゼルなど、実用性の高いさまざまなスペックを備えていた。

 ダイバーズウォッチは人の命を預かる大切な計器であるため、その製造は信頼と品質の両面で評価された時計メーカーに限られる。ロレックスの創立者であるハンス・ウイルスドルフが1926年に立ち上げた「チューダー」も、その数少ないメーカーのひとつだ。

 ロレックスの技術と信頼性をもって、確固たる品質と先駆性を有する腕時計として生まれた同社のダイバーズウォッチの歴史は、1954年の「Ref. 7922」から始まった。当時としては画期的といえる100mの防水性能を実現し、このモデルによって堅牢性や信頼性を獲得する。その結果、各国の軍隊や冒険家といった“プロフェッショナル”からも愛されるようになった。

本記事は2020年11月25日発売号にて掲載されたものです。
価格等が変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 37

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