THE WHOLE WORLD IS WATCHING
世界が注目する“英国紳士”俳優
エディ・レッドメイン
April 2021
photography boo george
fashion direction veronica perez
『リリーのすべて』(2015年)。
学校ではいろいろな経験を積み重ねた。彼はイートン校で素晴らしい教師と出会う。ウエストエンドの稽古場からまっすぐにやってきた、いわば演劇のプロから指導を受けることができたのだ。
「まるでプロのように扱ってくれた。僕らを厳しく格付けする一方で、応援してくれていると感じたのを覚えている。厳しい指導を通じて勇気ももらえたし、間違いなく手段を与えてくれた。こんな形で信頼が生まれることもあるんだと学んだよ」
レッドメインの俳優としてのキャリアがスタートしたのは、シェイクスピアズ・グローブで上演されたクリスマスロマンティックコメディ劇『十二夜』だ。2002年は、『十二夜』の誕生400周年で、グローブ座(初演の際の劇場)での上演にふさわしい年だった。当時、グローブ座の芸術監督を務めていたのは、まだあまり知られていなかった俳優・舞台演出家のマーク・ライランスだった。オリヴィアを演じた彼は(初演と同じように女役も男性が演じた)、主人公ヴィオラを演じる若い俳優を求めていた。そして最終的に起用されたのがレッドメインだったのだ。
ちなみに、レッドメインとライランスの共演の機会は、プロとして一回りして再び訪れる。シェークスピア劇で最初の共演を果たしたふたりは、現代最高の監督・脚本家アーロン・ソーキンによる『シカゴ7裁判』(2020年)で再びタッグを組んだ。詳しくは後で述べるとしよう。
『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(2016年)。
本記事は2021年1月25日発売号にて掲載されたものです。
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THE RAKE JAPAN EDITION issue 38
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