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エルメネジルド ゼニアの提案
仕立てのいいスーツをモノトーンでクールに
August 2020
今回は卓越した素材と縫製を、モノクロマチックにまとめたエルメネジルド ゼニアの新作だ。
全身をモノクロマチックにまとめた、テーラード・アイテムのコーディネイト。シャープなシルエットが生きるのは、バックボーンに確かなクラフツマンシップがあるからこそ。ウール87%×シルク13%のスーツ ¥380,000 シルク66%×コットン34%のシャツ ¥79,000 ウール36%×カシミア34%×シルク30%のスカーフ ¥47,000 ウール100%のハット ¥54,000 カーフレザーのブーツ ¥119,000 Ermenegildo Zegna(ゼニア カスタマーサービス Tel.03-5114-5300)
エルメネジルド ゼニアといえば、指折りのクラフツマンシップで知られている。豪州のスーパーファインメリノウールをはじめ、世界各地から集められた最高の素材を、熟練の職人たちが縫製している。しかし、仕立てられるのは、クラシックなものばかりではない。その素材と技術を最新のコンセプトに落とし込み、テーラードの地平をも切り開いているのだ。
今回、同ブランドのアーティスティック ディレクター、アレッサンドロ・サルトリが提案するのが、ご覧のようなコーディネイトである。
スーツのインナーに、白やブルーのシャツではなく、あえて同系色のシャツやスカーフ、ニットを合わせ、モノクロマチックな世界を構成しているのだ。シルエットはシャープだが、特段の装飾が施されているわけではない。しかし色合わせの妙によって、実に新鮮な表情を醸し出している。もちろん、前述の素材と縫製のレベルが高いからこそ、シンプルで静謐なコーディネイトが光るのである。
左:
モノクロマチックで大切なのは、素材感。カシミア、シルクなどの高級素材を混紡できるのは、エルメネジルド ゼニアならでは。生地工場を自社で持っているブランドは、素材に関しても贅沢し放題だ。ウール87%×シルク13%のスーツ ¥380,000 ウール100%のニット ¥93,000 ウール36%×カシミア34%×シルク30%のスカーフ ¥47,000 カーフレザーのクラッチバッグ ¥119,000 カーフレザーのブーツ ¥119,000 Ermenegildo Zegna(ゼニア カスタマーサービス Tel.03-5114-5300)
右:
エルメネジルド ゼニアはサステナビリティにも配慮。このスーツは、自社農場“アキル羊毛農場”で飼育されている羊毛を原料としている。その羊毛で織り上げられる生地を製造する工程で生まれる端切れ等を、新たに集積・混紡し織り上げられた生地を使用している。ウール100%のジャケット ¥280,000 シルク100%のポロニット ¥198,000 シルク100%のタートルニット ¥198,000 ジーンズ ¥158,000 カーフレザーのブーツ ¥119,000 Ermenegildo Zegna(ゼニア カスタマーサービス Tel.03-5114-5300)
本記事は2020年7月27日発売号にて掲載されたものです。
価格等が変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。
THE RAKE JAPAN EDITION issue 35