THROW “Natural Indigo-Dyed Linen Stole”

天然藍染めが生み出す深く優しいブルー

Tuesday, June 2nd, 2020

photography yuko fujita

 

 

化学染料や薬品を用いた簡単な藍染めが多くを占めるなかで非常に手間と時間のかかる「天然藍灰汁発酵建て」にこだわったのは、そこに本物でしか表現できない美しさ、深く優しいブルーがあるから。しっかり織られたリネンで、長さは50×180cm。4色展開。各¥48,000  Throw/Afterhours

 

 

 

 スローは2019年に山内達詞氏と大友朋子さんのご夫妻によってストールのコレクションからスタートしたブランドだ。山内氏は大手セレクトショップや総合商社の商品企画ディレクターを務めるいっぽう、家業は尾州の機元(生地コンバーター)という生地のスペシャリストでもある。実際、氏が企画した生地は、パリの最高峰メゾンを筆頭に世界中のラグジュアリーブランドが買いつけている。そして、スローの商品作りの根底には、「日本が世界に誇れる美しいもの」というコンセプトがある。

 

 その山内氏のイチ押しが、こちらのリネンストール。尾州で織り上げ、青梅の天然藍染工房にて「天然藍灰汁発酵建て」という昔ながらの技法で職人が手で染め上げている。藍でしか出せない優しく深みのあるブルーが美しく、唯一無二だ。

 

 日常使いはもちろん、車内に積んでおいても重宝するし、海や山へ出かけた際にブランケット代わりにしてもいい。ちなみにセブンフォールド社の加賀健二氏は、カシミアのコートと合わせて冬にも楽しんでみたいと、実にRAKISHな装いの提案をされていた。

 

 

 

左上:スローのストールを染めているのは青梅の壺草苑。ここでは職人が手で染めの作業を行っている。自然の原料を使用しているため、まったくの無害。右上:スローのディレクター山内達詞氏は、生地企画のスペシャリストでファンタジスタ。下:天然の藍草から作られる染料の「蒅(すくも)」。これを生産しているのは全国で5名のみ。大変貴重なものだ。

 

 

本記事はISSUE34(2020年5月25日発売号)にて掲載されたものです。
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