The RAKES of the YEAR 7
今、最も注目すべき洒落者たち
The Equalizer
May 2020
text tom chamberlin photography robert spangle
special thanks to the Grand Havana Room,Beverly Hills
イタリアを心の故郷とする男
Jonathan Alexander Edwards/ジョナサン・アレクサンダー・エドワーズ
ファッション・ウェブサイト、MilanStyle.comの創設者。同サイトでは、さまざまなファッション関連の情報を紹介するのみならず、グッチ、プラダ、ドルチェ&ガッバーナ、フェンディそしてルイ・ヴィトンなど、イタリアと欧州を代表するブランドの通販を扱っている。
ジョナサン・アレクサンダー・エドワーズは、メンズウェアサイトMilanStyle.comのファウンダーだ。
「亡くなった母の趣味が裁縫や編み物だったので、私は常にモノ作りをする人たちに囲まれていました。テーラーやシャツ職人を尊敬しています。毎週日曜日、母は私たちを教会に連れて行きました。教会ヘはテーラーをしていた伯父が作ったスーツを着て行きました。出かける度に私たちはファブリックストアに行き、ヨークシャーのウールや端切れを買いました」
エドワーズ家のセンスの良さはDNAに刻まれているものだ。
「私の祖父はジャマイカにあった自宅に白スーツ専用の棚を持っていたそうです。私もいずれ特注した白の服を着ようと思っています」
リバプールで生まれ育った若者が、なぜMilanStyle.comを立ち上げたのか聞くと「イタリアは私にとって心の故郷なのです。ハンドメイドの価値を認識し、きちんと継承されている国だからです。一方、ミラノはランウェイで見る最先端のファッションがある街です」。彼は自分には二面性があるという。
「モードも好きですが、ジョンスメドレーの白のTシャツやオールドジーンズにもこだわりを持っています」
エドワーズのサイトは、そんな彼の個性を反映したものとなっている。