RIVIERA DAYS

ピッティに集まった人々の装い

March 2022

アレクサンダー・クラフトと彼の名を冠したブランド、アレクサンダー クラフト モンテカルロは、パンデミックの影響で中止されていたピッティ・ウオモが復活した際、特別なテールゲーティング・パーティを開催した。

 

 

 

Alexander Kraft/アレクサンダー・クラフト

サザビーズ インターナショナル リアルティ フランス–モナコの会長兼CEO。クルマや時計、アートだけでなく、ファッションへの情熱も高く、チフォネリのアンバサダーに任命されるほどの洒落者。インスタグラムでは15万人以上のフォロワー数を誇り、住まいはモナコ、別荘は南仏、パリにもセカンドハウスを所有する、まさにRakishな紳士だ。

 

アレクサンダー・クラフトと愛犬バーティ(右)、ジュニア(左)、そして愛車の“オーバークラフト”。フィレンツェのリカーゾリ宮殿にて。クラフトが着ているエクリュカラーのスリーピースの素材はライト・コーデュロイである。これにベンガル・ストライプのスプレッドカラー・シャツとグレイの7つ折りカシミア・タイを合わせている。足元はハンドメイドのスエード製ベルジャン・シューズである。all by Alexander Kraft Monte Carlo

 

 

 

 THE RAKEのかけがえのない友人であるアレクサンダー・クラフトは、いちはやくコロナ禍から抜け出していたようだ。昨年6月、コロナの大流行が始まって以来、久しく中止されていたピッティ・ウオモが再び開催された。クラフトは、この機会を利用して、アレキサンダー クラフト モンテカルロのコレクションを、集まったファッション業界人たちに披露した。

 

 アレッサンドロ・スクアルツィ、アウロ・モンタナーリ、マット・フラネック、ファビオ・アッタナシオをはじめとする、今を代表するファッショニスタたちだ。

 

 クラフトは、フィレンツェにある16世紀に建てられたリカーゾリ宮殿に、3台の特別なクルマ、数点のアンティーク絵画、ヴィンテージのスーツケースを持ち込んだ。そして慎重に選ばれた彼のベストセラー・コレクションをディスプレイし、テールゲーティング・パーティ(クルマのテールゲートを開放して、その周りに集まるパーティ)を開いた。

 

 このパーティは大成功を収めた。クラフトのスタイル、コレクションのクオリティは言うまでもないが、集まった人々の装いも、この上なく素晴らしかったのだ。

 

 

 

リカーゾリ宮殿にディスプレイされたアレクサンダー・クラフト・モンテカルロのコレクション。左から、ネイビーのリネン製ダブル・ブレザー、ネイビーのチョークストライプ・フランネル製トラウザーズ、ライトグレイのプリンス・オブ・ウェールズ・チェックのフランネル製トラウザーズ、ウルトラソフト・ウールのホーム・ブランケット、スエード製ベルジャン・シューズ、グッドイヤー製法のコニャック色のタッセル・ローファー、シャンブレー・デニムのシャツ、刺繍入りスウェットパンツ、エクリュのサマーカシミア・セーター、パーフェクト・ジーンズ。all by Alexander Kraft Monte Carlo 

 

 

仏メドック在住のフード・ブロガー、ミミ・トリッソンが着ているのは、ソフト・コーデュロイ のウイメンズ・トラウザーズ、グレージュのチョークストライプのジャケットとウエストコート、ホワイトのコットン・ブラウスだ。all by Alexander Kraft Monte Carlo

 

 

当日集まったゲストたち。その年齢や国籍はさまざまだ。

 

 

ゲストたちには、ネグローニ、カンパリ・オレンジ、そしてバローネ・リカーゾリの素晴らしいワインが振る舞われた。

 

 

 

THE RAKE JAPAN EDITION issue43