週末の装いはシンプル＆ノーブルに

カシミア、コーデュロイ、フランネル、ウールそしてデニム。

アレクサンダー・クラフトが提案する週末のコレクションは、高品質でベーシックなアイテムを組み合わせ、ノーブルな世界観を表している。

 

 

 

Alexander Kraft／アレクサンダー・クラフト

サザビーズ インターナショナル リアルティ フランス–モナコの会長兼CEO。クルマや時計、アートだけでなく、ファッションへの情熱も強く、チフォネリのアンバサダーに任命されるほどの洒落者。まさにRakishな紳士だ。

 

週末の装い、そのコアとなるのはウールのざっくりとしたジャケットとジーンズとの組み合わせだ。かつてのフィアット会長にしてTHE RAKEの名前の由来ともなったイタリアの伝説のファッショニスタ、ジャンニ・アニェッリも、こんな着こなしを好んでいた。

Alexander: ブラウン・ヘリンボーンのウール・ジャケット、ブルー＆ホワイト・ベンガル・ストライプ・コットンシャツ、“Avvocato”ストーンウォッシュ・イタリアン デニム・ジーンズ、スエード製ダブルDベルト、スエード製ベルジャン・ローファー Alicia: プリンス・オブ・ウェールズ・チェックのブラウン・ウール・ジャケット、ホワイトジーンズ all by Alexander Kraft Monte Carlo / The Rake

 

 

 

　サザビーズの不動産ディーラーであり、オーベルジュ・オーナーであり、欧州有数のファッショニスタであるアレクサンダー・クラフトが、自らの名を冠したコレクションをご紹介しよう。大好評で迎えられたメンズ・ラインに加えて、2021年からはウィメンズも登場している。そこには、紳士と淑女が週末に必要とする、すべてのアイテムが含まれている。

 

　例えば、日本製デニムを使ったジーンズ、アヴォカート（ジャンニ・アニェッリ）をモチーフとしたストーンウォッシュ・ジーンズ、ケーブルニットのピュアカシミアセーター、コーデュロイのスーツ、フランネルのセパレート、ウールのスポーツ・ジャケット、気品あるダッフルコートなどである。洗練されたスタイルと快適さを約束する、独自のクラシック世界が創造されている。

 

　それぞれのアイテムはハイクオリティかつベーシック。あくまでもコーディネイトによって妙味を引き出すようデザインされている。今回の撮影では、彼の愛車メルセデス・ベンツSLとランドローバー・ディフェンダーをフィーチャーしたノーブルな世界観が披露されている。

 

ウィークデイ・スタイルのジャケットを脱ぎ、上からセーターを羽織ったようなコーディネイト。カジュアルなケーブル模様だが、素材は上質なピュアカシミアをチョイスするのが大人の嗜み。

 

 

ジャケットの下にロングスリーブのポロシャツを合わせて。ボトムスはきれいな色落ち加工が施されたストーンウォッシュ・ジーンズでリラックスしたムード。足元は軽めのベルジャン・ローファーで。　

 

 

ノーブルな模様の代表格といえば、グレンチェックの上にオーバーペインをかけたプリンス・オブ・ウェールズ・チェックである。古くから英国の貴族たちに愛用されてきた由緒あるパターンだ。

 

 

フォーマルライクなシャツ＆トラウザーズに、ピュアカシミア製ケーブルニットを羽織って。アクセントとなっているのは、クロノグラフとルビー色に輝くカクテル、ネグローニだ。