RAKE DISPATCH: SANTA BARBARA - THE SECLUDED SURFER’S HEAVEN

カリフォルニアの開放感、サンタバーバラ

September 2022

サンタバーバラはゴールデン・ステート(カリフォルニア州)の良さがすべて詰まっている。

北上すれば、山々と打ち寄せる波で知られるビッグ・サーがあり、絶景が楽しめる。

南へ行けばマリブに入り、ロサンゼルスの華やかさが徐々に姿を現す。

 

 

by CHRIS COTONOU

 

 

 

 

 サンタバーバラは誰もがすぐに好きになる町だ。小さなメインストリートとサーフカルチャーが混在している。1960年代のビーチボーイズ的な雰囲気。カリフォルニアはこうでなくてはという気持ちを満たしてくれる。特にサーフィンには最高で、ビーチはマリブやロサンゼルスよりずっと人が少なく、一度サンタバーバラの波を知ると、もう他へは行きたくなくなる。

 

 カリフォルニアのサーファーたちがパーフェクトな波を追い求めるドキュメンタリー映画『エンドレス・サマー/終りなき夏』(1964年)にインスパイアされて、このサーフィンの聖地を訪ねてみよう。サンタバーバラはラジカルで自由奔放、そしてラグジュアリーなパラダイスである。

 

 

 

 

<SURF>

 

 カリフォルニアの夏は、海を楽しむのに最適な季節だ。市街地から南へ8マイルほど行くと、ハイウェイ沿いに駐車した車の列が見え始める。混雑したトレッスルズを避け、ザ・コーブやリバーマウスあたりまで行くと、ロングボードを楽しむ地元のサーファーたちに出会うことができる。ハガティーズとラグナベイの間には、8フィートの高さのブレイクに挑戦するロングボーダーのグループも見られる。

 

 サンタバーバラにあるサンドピットは2~4フィートの波が来て、1回のライドで長く速いライドが楽しめる。自分のロングボードを買ったり、レンタルしたりと、自由に楽しむことができる。

 

 

 

 

<STAY>

 

 サーフィンはとても疲れるスポーツなので、毎晩戻る快適な場所が必要だ。ベルモンドグループは、豪華で趣味の良いホテルチェーンとして知られているが、「エル エンカント(El Encanto)サンタバーバラ」もその高い基準をクリアしている。丘の上に立つこのホテルは、アメリカン・リヴィエラの素晴らしい眺めで知られ、スパや高級レストランを備えた古典的なハリウッドスタイルの隠れ家ホテルだ。

 

 もう少し控えめな場所をお探しなら、「サン イシドロ ランチ(San Ysidro Ranch)」がおすすめだ。これぞカリフォルニア風というホテルである。オードリー・ヘプバーン、ウィンストン・チャーチル、ジョン・F・ケネディとジャクリーン(ハネムーン)、ローレンス・オリビエをはじめ、数え切れないほどのスターや政治家がサンタバーバラを訪れた際は、ここを「我が家」としていた。

 

 

 

<EAT>

 

 サーフィンはお腹を空かせるスポーツでもある。ヘンドリーズ・ビーチの「ボートハウス(The Boathouse)」は、昔からサーファーたちに愛されてきた。朝のサーフィンの締めくくりに、人気のエッグベネディクトを食べる人も多い。

 

 絶好の波を追い求める合間に、カリフォルニアの伝統的なバーガーショップ「イン&アウト(In & Out)」に立ち寄るのもお決まりだ。パシフィック・コースト・ハイウェイをドライブするときは、この店を見落とさないように。ハンバーガーとビーチの風景、これ以上相性のいいものはない。

 

 ネイティブアメリカン料理に高級感を加えた「バルバレーニョ(Barbareño)」は、地元産の食材を使った料理で話題を呼んでいる。カリフォルニアのファームベルトが近くにあるので、ここの料理の質はとても高い。

 

 完璧なタコスをお探しなら、「ラ スーパー リカ タケリア(La Super Rica Taqueria)」を目指そう。店外に並ぶ行列が、この質素な店の味を証明している。事実アメリカの有名シェフ・作家・タレントのジュリア・チャイルズ(1912〜2004年)もこの店のファンで、料理評論家の友人を連れてきては、本格的なメキシコ料理を食べさせていたという。これは何よりのお墨付きだ。

 

 

 

 

<DRINK>

 

 サンタバーバラへの旅は、小さくこだわりのあるワインバーが並ぶ地区「ファンク・ゾーン」へ行くことなしには終われない。

 

「J. ウィルクス(J. Wilkes)」は長年の人気店だ。信頼できるドリンクスポットで、さまざまなテイスティングも楽しめる。

 

「ハリーズプラザカフェ(Harry’s Plaza Cafe)」は、親しみやすいインテリアとメニューで知られている。大酒飲みにとっては天国のような場所だ。

 

「シェイカーミル(Shaker Mill)」は、ハバナにインスパイアされた古い雰囲気のバーで、バーボン、ラム、ココナッツ、ホルチャータ、メスカル・ペチューガを使って作られるアロス・コン・ポーヨというカクテルで知られている。

 

 

<DO>

 

 サンタバーバラには海の絶景を楽しめるハイキングコースが数多くあるが、やはりサーフィンが一番のおすすめアクティビティであることは間違いない。しかし、波がない日には、砂漠が魅力的な遊び場になる。カリフォルニアの「キング・オブ・クール」=スティーブ・マックイーンのように、モトクロス・オートバイを楽しもう。マックイーンが乗っていたトライアンフのようなバイクをレンタルする際は信頼できるショップを選びたい。

 

 また、チャネル諸島でのカヤッキングもおすすめのアクティビティだ。

 

 アドレナリン全開のアクティビティを楽しみたいのでなければ、町の中心部にはボヘミアンな雰囲気のブティックや魅力的なショッピングストリートがたくさんある。

 

 せっかくカリフォルニアに来たのだから、リラックスして、カリフォルニアの魂に浸ろう。スケジュールに、あれもこれもと詰め込みすぎないことだ。予定を忘れて、自然と触れ合い、サーフィンをし、おいしいタコスを食べる。サンタバーバラにはそれらすべてがあるのだ。