STATE OF DRESS: JOHN F. KENNEDY

ジョンF.ケネディの装いの秘密

February 2020

 

 

 

 しかし実際は、ケネディのスタイルは彼の世代の多くの男性がやっていたことを、代表してみせただけだった。彼は当時のハイクラスの人々がしていたように、シンプルに服を着た。それはアイビーリーグのスタイルに大きな影響を受けていた。実際、“プレッピー”は、20世紀のメンズウェアの中で、最も長く影響力を保つスタイルだといわれることがある。

 

 ケネディがオフタイムに着ていた、ボタンダウン・シャツ、チノーズ、グレイのスエットシャツ、サドルシューズ、レザーのパイロットジャケットなどは、メンズウェアの規範となった。だがそれらは、当時の誰もが着ていたアイテムである。

 

 同様に、彼のオンタイムの服装、ナローなネクタイ、スリムフィットのスーツ、ローファーなどは、彼の父親世代にとっては異質だったかもしれないが、彼の仲間にとっては、特に進歩的なものではなかった。

 

 

 

 時代は1960年代であったことを忘れないで欲しい。ポップカルチャー革命は、もうすぐそこに迫っていた。そのムーブメントに多くの大統領が影響を受け、何人かは自らのスタイルに取り入れた。

 

 いまでは忘れ去られているが、ジミー・カーターの牧場での格好は、デニムにぼろぼろのカーディガンというものだった。ジョージ・H・W・ブッシュは、ウインドブレーカーを羽織ってフィッシングに出かけた。イメージの力を知り尽くしていたハリウッド出身のロナルド・レーガンは、白いTシャツ、ビーニー、オレンジ色に着色されたサングラスという出で立ちだった。スティーブ・マックイーンも真っ青である。

 

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