Shogo Taniguchi Talk Show by ZEGNA
谷口彰悟選手のW杯裏話
by ZEGNA
December 2022
text KENTARO MATSUO
イタリアのラグジュアリー・ブランド、ZEGNA(ゼニア)より、FIFAワールドカップの興奮冷めやらぬ日本へ、嬉しいクリスマス・プレゼントが届いた。W杯代表メンバーとして大活躍を果たした谷口彰悟選手のトークショーである。2022年12月23日、イベントはなかばサプライズの形で、ZEGNA銀座店内にて行われた。谷口選手の相手を務めたのは、タレントのハリー杉山氏である。
会場には選ばれたジャーナリストのみが集まり、エクスクルーシブな雰囲気が漂っていた。サッカー界きってのイケメンとして知られる谷口選手は、ZEGNAのカシミアセーターにシャツジャケット、ローファーといったリラックスしたスタイルで登場した。
1回戦の対ドイツ戦の感想を聞かれると、
「ドイツ戦ではピッチに立てませんでしたが、仲間を信じました。前半はドイツに圧倒されましたが、後半システムを変えて、チーム全体が『行くぞ!』という雰囲気になりました。堂安選手がゴールを決めた瞬間には、これ以上なく興奮しました」
3回戦の対スペイン戦については、
「ミーティングでスターティング・メンバーに選ばれたときは、『来たぞ!』という思いと同時に、体が重くなるようなプレッシャーを感じました。あんな気持ちになったのは、生まれて初めてです。試合中のことは、実はよく憶えていないのです。自分のプレーも思い出せません。三苫選手のVAR判定の間、『頼むから、ゴールであってくれ!』と祈ったことだけが心に残っています」
心のリセット方法について尋ねられると、
「宿舎のフロアには卓球台やビリヤード台が置いてあり、皆でやったりしていました。卓球は町野選手、ビリヤードは酒井選手が強かったですね(笑)。あとはラウンジで集まってコーヒーを飲んで話したりしていました」
このような、ワールドカップの裏話に、聴衆は感心することしきりであった。
ZEGNAについてどう思うか、と問われると、
「とにかく着やすく、ストレスがありません。袖を通しただけで、いい生地だとわかります。いま着ているカシミアのセーターも、とにかく軽い。最初はスーツのイメージが強かったのですが、普段着られる服もたくさんあることを知りました。いつかZEGNAの服が似合う、大人の男になりたいと思います」
ファッションの先輩は、との質問には、
「川崎フロンターレには、お洒落な選手が多いのです。飛び抜けているのは、家長選手ですね。チームのメンバーは、『今日の家長選手は、どんな格好をしてくるのかな?』と興味津々なんですよ」
自分自身のファッションについては、
「30歳を過ぎたら、TPOをわきまえた服装をしないといけないと思っています。でも、ちょっとした遊び心も欲しいのです。それらのバランスが大切ですね。個人的にはスニーカーが大好きなので、ZEGNAのトリプルステッチ™スニーカーがとても気になります」
今後の抱負を聞かれると、
「常にチャレンジをしていきたいと考えています。30歳を過ぎましたが、毎日毎日が勝負といった、強い気持ちを持っていきたいと思っています」
そう決意を述べ、トークショーを締めくくってくれた。
谷口選手は9年間在籍した川崎フロンターレを離れ、新しい世界に挑むという。いつもチャレンジを続けていきたいと語った谷口選手の生き方は、クオリティを追求し続けるZEGNAのブランドとしての姿勢に通じるものがある。さらなる高みを目指し、両者のチャレンジは続くのである。