RICHARD MILLE “RM 16-02 Automatic Extraflat”
レクタンギュラーの造形美が拓く新境地
April 2025
イタリア語で「焼いた土」を意味する赤褐色と木目のような繊細な模様は、直径45ミクロンのシリカ糸にカラーマトリックスを含浸させ、層間に45°の角度をつけて積み重ね、6バールの圧力で120℃に加熱することで生まれる。新シルエットのプラチナ製ローターを備えたキャリバーCRMA9は、パワーリザーブ約50時間。自動巻き、テラコッタクオーツTPT®×クリーミーホワイトクオーツTPT®ケース、縦45.64mm×横36.00mm。価格は要問い合わせ。Richard Mille
“億超え”も珍しくない、アート作品のような超ハイエンドを揃えるリシャール・ミルから、レクタンギュラーケースの最新作「RM 16-02 オートマティック エクストラフラット」が発表された。型破りでユニークなデザイン哲学は健在だ。人工的な装飾を排したスタイルだが、スケルトナイズされたムーブメントに交錯するフォルムはまるで迷路のようで、見る者を虜にする。
技術的な洗練も見逃せない。ケースサイズは36×45.64mmで、前作の「RM 016 オートマティック エクストラフラット」から約10%小型化。厚さは9.5mmで、リシャール・ミル特有の人間工学に基づいた装着感も実現している。薄型のケースには、このモデルのために特別に設計された、自社製ムーブメント15作目となる新キャリバーCRMA9を収めている。バリエーションは素材違いで2種類を展開。ひとつは、マイクロブラスト、サテン、ポリッシュ仕上げを組み合わせたグレード5チタン製(下写真)。もうひとつは、テラコッタクオーツTPT®を採用した新色(上写真)。くすみのある色合いは実に新鮮で、モダンエレガンスを際立たせる。
独創的美学と最新技術を兼ね備えた革新のレクタンギュラー。またひとつ、想像力を刺激するアート作品が誕生した。
ブルータリズム建築の影響を受けた洗練されたデザインだが、高耐久・超軽量のグレード5チタン製ケースモデルは、クリームホワイトカラーのストラップと相まってやわらかな印象だ。自動巻き、Tiケース、縦45.64mm×横36.00mm。価格は要問い合わせ。Richard Mille