OMEGA: MY CHOICE - ETHAN NEWTON
オメガ – 私の選択 Vol.03
イーサン・ニュートン
June 2019
東京をベースとするメンズウェア・ショップ“ブライスランズ”のイーサン・ニュートンは、
古くからのオメガの愛好者である。
なぜオメガを愛するのか、彼はその理由を語ってくれた。
text ryan thompson
イーサン・ニュートンは、今日のメンズウェア界において、もっとも尊敬される人物のひとりである。スタイル・アイコンとして、業界の牽引者としての評判を自らの手で勝ち取ってきた。かつてはラルフローレンやアーモリーなどの有名ブランドやショップにてキャリアを積み、今では東京の熱狂的なファンを持つメンズウェア・ショップ、ブライスランズを設立したことで知られている。彼のタイムレスなヴィンテージ・スタイルとクラフツマンシップに対するこだわりは、スイスのラグジュアリー・ウオッチメーカー、オメガと共通するものがある。彼がオメガを愛するのは、ごく自然なことに思えるのだ。
——オメガに対する初めての思い出は?
「私のオメガに関する最も古い記憶は、私の祖母が私にくれた、私の祖父の時計です。それはバラバラになってしまってもう動きませんが・・。それはスピードマスターマークⅡなど、さまざまな時代のオメガを探求するきっかけになりました。
まず憧れたのは、エルヴィス・プレスリーが愛用していたゴールドのオメガコンステレーションでした。それは私の祖父がしていたものと同じ時計です。それからスピードマスター・シリーズにも夢中になりました。ムーンウォッチ、マークⅢ、フライトマスター、そして60年代後期から70年代前半のさまざまなオメガに興味を持ちました。それぞれのタイムピースは各時代におけるデザインの美を表しています。ムーブメントは頑丈で、とても信頼できるものです」