OBJ Osaka
Takashi Ryushima Interview
柳島崇志氏が語る
OBJの現在
August 2021
——オブジェといえば、「オブジェ・ウォーターシリーズ」や「オブジェ・ヴィンテージシリーズ」など、独自の審美眼に裏打ちされたオリジナルの名作眼鏡を発表してきましたが、今後もオリジナルの眼鏡を継承されていくのでしょうか。
継承できるものならしたいというのが本望ですが、それはそう簡単なことではないでしょう。社長には社長が研鑽し積み重ねてきたエクスペリエンスがあり、それは誰しもが真似のできないものだからです。ただ、私がそれを近くで体感できている事は貴重な体験です。
社長が大事にしてきた物。それは先述の通り“ストーリー”です。私もその価値観に深く同意します。追いつけずとも後を追えるよう、私も経験を積み重ねてプロダクトに昇華出来ればと思います。
——崇志さんにとって真に価値のある眼鏡とは、どのような条件を満たしているものでしょうか。
真に価値のある眼鏡、それはユーザーの皆様に愛される眼鏡です。掛け心地、素材、機能性や様式美はもちろん、その上でのお話です。
ファストファッションやスリープライスが多くなる反面で、『永く良いものを使っていたい』そういった考えを持つ方がお店にいらっしゃいます。オリジナル商品について、色々とアイデアはあります。ぜひその素晴らしさをお伝えしたいのですが、この場ではなく製品化されるアイウェアで語ることができればと思います。またそれが完成した時にインタビューしていただければ幸いです。
——世界的に消費の動向が不安定な状況に陥りましたが、そんな中でも自分にとって「価値ある眼鏡を手に入れたい」と願う消費者がいる事に変わりありません。オブジェ大阪の今年のおすすめ眼鏡、またその魅力についてお聞かせください。
そうですね。残念ながら明日には何が起こるか分からない状況です。そんな中においては、こだわりのある選択がものをいうと思います。要は“楽しみたい”という気持ちです。それはもちろん眼鏡に限らず、すべての分野においてです。自己満足を満たしてほしい、トレンドよりも持ち主自身の満足度を。そう思います。
ですからそういった意味でも、先述のJMMのラスト フロンティア コレクションはおすすめです。外に見える部分ももちろん大事なのですが、クルマのインテリアにこだわるように、クオリティや快適性を求めるのは当たり前のこと。内面が外面を形成するとはよく言ったもので、生産のプロセスやストーリーを含めこんなにこだわっている眼鏡はそうそうお目にかかれないでしょう。
辛い状況は続きますが、どこかに楽しみを見つけて生きていきましょう。アイウェアで皆様のお手伝いができれば本望です。
OBJ osaka(オブジェ・オーサカ)
大阪府大阪市西区北堀江1丁目9-14
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