Jacques Marie Mage Designer
Jerome Jacques Marie Mage Interview
急成長中のアイウェア
「ジャック・マリー・マージュ」とは?
September 2018
1962年、とあるポルノスタンドで撮影された俳優デニス・ホッパー氏によるセルフポートレイト。その中に写るユニークで前衛的なサングラスがモチーフ。60年台を彷彿させるティアドロップ型だが、所謂それとは一線を画す。勿論素材はチタニウムを採用。「1962」col.Gold ¥102,000 Jacques Marie Mage
——画家や建築家、詩人など、特定の人物からモデル名が名付けられているのはなぜでしょうか。
インスピレーションを受けた人物や事柄をそのままモデル名として名付けています。そのフレームにストーリーが宿り、物語を教えてくれるからです。
インスピレーションの源は、ブルータリストの建築からナポレオンのレガリアやクラシックアメリカンまで広範囲に及んでいますが、最近はフレンチニューウェーブシネマから多くのインスピレーションを得ています。その時代と抽象的なイメージが大好きなんです。さまざまな文化的な背景や、ルーツの物語を楽しんでいただければ幸いです。
「美文麗文には事実は書かれていない。」と発言し、時代の畝りをタイプし続けた悪名高きアメリカのフリージャーナリスト、ハンター・S・トンプソン氏。彼が愛用していたアヴィエイターサングラスにインスパイアされたジェローム氏がThe GONZO Foundationへリクエストし、オフィシャルコラボレーションとしてリリース。「DUKE」col.Gold ¥102,000 Jacques Marie Mage×Gonzo
——貴金属を効果的に使用するなど、特に素材に強いこだわりをお持ちなのはなぜですか。
純粋にモノづくりが大好きだからです。パリで彫刻の勉強をしていたのも理由のひとつかもしれません。面白い素材や原料を扱うのが好きなんですよ。
金属だけでなく、アセテートプラスティックにもこだわっていますし、金属に施す彫金もまた私にとって大切な情熱のひとつです。彫金は最もエレガントでアーティスティックな表現ができるものだと思っています。
ハイポジションのシングルブリッジが生み出すミニマルな美しさ。モデル名は20世紀を代表する詩人Guillaume Apollinaire(ギヨーム・アポリネール)から。「APOLLINAIRE」col.Altan ¥102,000 Jacques Marie Mage
——日本の持つアイウェアづくりの技術について、どのようにお考えですか。
日本のアイウェア職人たちは世界最高峰のレベルです。彼らがアイウェアづくりにおいて伝統的なアプローチを続けている理由は、アイウェアづくりが日本の優れた文化と結びついており、そのノウハウとクラフトマンシップが最高品質を生み出しているからだと信じています。
だから、日本の職人たちとJMMの商品を作り上げることができるのをとても誇りに思っています。個人的なお話ですが、日本の文化、特に日本の野球が大好きなんですよ(笑)。
オブジェ・オーサカに来店したジェローム・ジャック・マリー・マージュ氏。「JESSE」col.Jasper ¥72,000 Jacques Marie Mage
——JMMの今後の展望についてお聞かせください。
アイウェアづくりの最前線を突き進むために、まったく新しい構造のコンセプトを開発中です。期待して楽しみにしていてください。これからも過去と未来、伝統と革新の溝を埋めていけるように商品を発表していきます。
オブジェ・オーサカ
06-6533-0066