James Bond’s Top 10 Most Rakish Style Moments

ジェームズ・ボンドが
最もRAKISHだった瞬間BEST 10

January 2020

 

ロジャー・ムーア@007 死ぬのは奴らだ(1973)

 

 1970年代のボンドのファッションは、やや“やりすぎ”であったが、この映画におけるロジャー・ムーアのダブルブレステッド・カシミア製チェスターフィールドのエレガントな装いは注目に値する。洗練された6つのホーンボタンで留められたダークネイビーのジャケットは、シルク・ベルベットのトップカラーで引き立てられている。

 

  コンジット・ストリートのシリル・キャッスルによってカットされた袖には、ターンバック・カフと特大のボタンが1つ付いている。ボンドが遭遇するハーレムのド派手なファッションとは対照的に、それはいい意味で非常に保守的だ。

 

 

ピアス・ブロスナン@ダイ・アナザー・デイ(2002)

 

 ファッション的には不毛の時代だといわれるティモシー・ダルトン主演時代の後、ピアース・ブロスナンは映画に新たな弾みをつけた。

 

 ローマン・ブランド、ブリオーニによる仕立てで、ブロスナンはヒーローの魅力を取り戻した。ボンドは以前よりも国際的なスタイルに身を包んだが、イギリスの感性はまだ残っていた。

 

『ダイ・アナザー・デイ』のシーンで、敵から逃げて香港港を泳いだ後、5つ星ホテルのロビーに迷い込むシーンは必見だ。濡れたパジャマ姿で、ホテルのマネージャーにいくつかリクエストをして、完璧な007に変身する。これこそが“ボンド・ファンタジー”だ。

 

 

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