James Bond’s Top 10 Most Rakish Style Moments

ジェームズ・ボンドが
最もRAKISHだった瞬間BEST 10

January 2020

 

 

ジョーン・コネリー@ドクター・ノオ(1962)

 

 初めてジェームス・ボンドとしてのショーン・コネリーが登場したとき、彼はタキシードを着ていた。色はミッドナイトブルーで、キッドモヘアを思わせる微妙な光沢があり、スリムなブラック・シルクサテンの襟とマッチする、ターンバック・カフがついていた。

 

 ボウタイは細くスクエアで、ターンダウン・カラーの柔らかいプリーツのシャツを着ていた。胸ポケットにはシンプルに折り畳まれた白いリネンのハンカチが差されていた。 非常にエレガントなこのシーンは、ボンドというキャラクターとブラック・タイの関係を印象づけた。

 

 実は私は、この映画における彼のその他のテーラード・ワードローブは大していいと考えておらず、彼がジャマイカのシーンで履いていたショートソックスは、いかがなものかとも思っている。この映画で最もクールだったのは、ハニー・ライダース(ボンドガール)のビキニとジャック・ロードがかけていたサングラスだったかもしれない。

 

 

 

ショーン・コネリー@ゴールドフィンガー(1964)

 

 

 私がサヴィル・ロウの若いセールスマンだったとき、ショーン・コネリーが映画『ゴールドフィンガー』のフォートノックスのシーンにて着用した、グレンチェックのスリーピースは、最もボンドらしいスーツと言われていた。

 

 シングル・ブレステッド、ツーボタン、狭いノッチド・ラペルを備えたジャケットには、チケット・ポケットとサイドベンツがついていた。ウエストコートには、スリムなラペルと6つのボタンが設えられている。トラウザーズは、もちろんツープリーツ。ここでノープリーツのトラウザーズはあり得ない。

 

 しかし、これはよくある間違いでもある。映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』でも、レオナルド・ディカプリオが演じる主人公が同じ間違いを犯していた。ディカプリオは、コネリーがゴールドフィンガーで着ているのと“まったく同じスタイル”のスーツを3つ注文したつもりだったが、それらはすべてノープリーツだったのだ。

 

 コネリーのスーツは、コンジット・ストリートのアンソニー・シンクレアによって仕立てられ、深いダブル・プリーツとテーパード・シルエットが特徴だったのにも関わらず、だ。

 

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