HOW to WEAR, HOW to ENJOY!

鴨志田流着こなし術 Vol.7
春にこそ着たいベージュ&オフホワイト

Wednesday, April 22nd, 2020

陽気な気候が訪れる春には、自ずと服の色も明るくなるものだ。

鴨志田康人氏の春に好んで着ている定番色は、ベージュ&オフホワイト。

これをテーラードで着こなせれば、春が格段に楽しくなるはずだ。

 

text yuko fujita  photography setsuo sugiyama

 

 

鴨志田康人  Yasuto Kamoshita

1957年生まれ。ビームスを経てユナイテッドアローズの設立に参画。2004年からクリエイティブ ディレクターを務め、2018年よりクリエイティブ アドバイザーに就任。2007年、自身のブランド「カモシタユナイテッドアローズ」を始動。昨年からは日本におけるポール・スチュアートのディレクターにも就任。

ミラノのムゼッラ デンベックで仕立てたベージュのウールギャバジンのスーツに、カモシタ ユナイテッドアローズの2020FWのモックネックニット、クロケット&ジョーンズのスエードローファーという合わせ。「今のパステルとでもいうんでしょうか、ぼんやりした色合わせをするのが気分です。とても新鮮な印象になって、結構気に入ってます」

 

(写真左)

ベージュと白のスタイルには

グレイがとても好相性

サルトリオのシルクリネンジャケットに開襟シャツを合わせた装い。「太めのテーパードシルエットのトラウザーズは70年代のフランス軍のもので、これに開襟シャツを合わせると上品なリラックス感が生まれてすごくマッチするかなと。それと、ぜひオススメしたいのが、ベージュやオフホワイトとグレイの色合わせ。すごく相性がいいので、ぜひ参考にしてください」。シャツ¥20,000 Sunspel チーフ¥6,500 Fiorio/both by United Arrows Roppongi Hills(ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店 Tel.03-5772-5501) ジャケット、トラウザーズ、ベルト、シューズ property of Yasuto Kamoshita

 

(写真右)

ヴィンテージの白麻JKを

今日的装いにアップデート

ヴィンテージの白リネンジャケットに白のカットソー、ドローコードのトラウザーズに、キャットワースのバレエシューズ。「特にいいリネンはシワの出方もよくて、長年着ているとふんわりドレープ感のあるシワになってきて、そこまでいくとしめたもんですよね。『炎のランナー』的なイメージを、ドローストリングのパンツでストリート感を出して今っぽく表現してみました」。ヴィンテージをどうアップデートして着るかの参考に。カットソー¥11,000 Sunspel トラウザーズ¥33,000 Barena/both by United Arrows Roppongi Hills(ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店 Tel.03-5772-5501) ジャケット、シューズ property of Yasuto Kamoshita

 

 

 

 春夏もののテーラードは、オフホワイトからベージュ、ミディアムブラウンまで、今回もってきた以外にもまだたくさん所有しているほど大好きな色だという。

 

 その年ごとのトーンが大切というよりは、鴨志田氏の中での春の定番色であるそれらの色を、どのように合わせていくかが氏の“今の気分”の表現方法なのだそう。

 

「白いスーツにコントラストをつけてネイビーのタイをするのもセオリーなんですけど、コントラストをつけた色合わせよりはトーン・オン・トーンでマイルドに合わせるのが今年の気分ですね。白系のジャケットやスーツって、タイドアップの仕方によっては浮世離れした雰囲気になってしまうので、そこは気をつけたいところです。ネクタイをしなくてもいいシチュエーションでしたら、Tシャツや開襟シャツに合わせるとちょうどいい遊び感が生まれます」

 

 白いジャケットはドレスダウンしてもエレガントな匂いが残るので、ポケットチーフを上手く合わせて、スノビッシュな雰囲気を楽しむのもオススメだという。

 

「上着の仕立てにも気を配りたいですね。内容物がカチッとしすぎていないほうが、自然体でいられていいですね。特にリネンやコットン素材は、クタッとした感じやシワを楽しむには最適ですし、逆にウールギャバジンなら美しいドレープを楽しむのに最高です。ライトベージュやオフホワイトのスーツって敬遠しがちですけど、着ると意外と合わせやすいので、皆さんぜひチャレンジしてみて下さい」

 

 

(写真左)

コントラストをつけない

暖色系ベージュの装い

リヴェラーノ&リヴェラーノのリネンスーツにカモシタ ユナイテッドアローズのタオル地のパイルポロ、クラークスのワラビーを合わせた、氏の中では自然な色合わせのコーディネイト。「暖色系キャメルカラーのリネンスーツは開放感があって、春夏にはマストの一着です。クタッと着込んだ感じが、とてもエレガントな印象を生んでくれます。太陽に恵まれたヨーロッパの街並みとしっくりくる装いかな」。ポロシャツ¥16,000 Camoshita United ArrowsUnited Arrows Roppongi Hiils(ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店 Tel.03-5772-5501) スーツ、チーフ、シューズ property of Yasuto Kamoshita

 

(写真中)

タイドアップも中間色で

まとめるのが今年の気分

2000年に仕立てたサルトリア アットリーニのウールギャバジンスーツに、シャルベのタブカラーシャツ、アット ヴァンヌッチのタイに、カルミーナのシューズ。「こういった色のスーツのコーディネイションのひとつの参考例です。ライトブルーのシャツにダークブラウンやネイビーのネクタイがオーソドックスな合わせですが、今年らしく中間色のシャツとタイを合わせました」。シャツ¥55,000 CharvetUnitedArrows Roppongi Hills(ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店 Tel.03-5772-5501) スーツ、タイ、チーフ、シューズ property of Yasuto Kamoshita

 

(写真右)

オフ白スーツに挿した

明るい華やかなイエロー

毎年春になると必ず袖を通している、リヴェラーノ&リヴェラーノで仕立てたコットンギャバジンのスーツです。こういうオフホワイト系のスーツはそれだけで目立ちますので、黒のニットタイなどオーソドックスな色合わせから楽しんでみてもいいでしょう。今回はシャルベの黄色のクレリックストライプシャツとニットタイを合わせましたが、どのようにも色合わせができるのがこのスーツの魅力です。そこから自分らしさを見つけるといいのでは?」。スーツ、シャツ、ニットタイ、チーフ、ベルトproperty of Yasuto Kamoshita

 

 

<本連載の過去記事は以下より>

Vol.1 春の装いは巻き物でアクセントを

Vol.2 ジーンズは程よいリラックス感で楽しむ

Vol.3 小物から考えるスーツの装い

Vol.4 2019年秋冬的フレンチトラッド術

Vol.5 今どきのフォーマルの楽しみ方とは?

Vol.6 今季気になっている春のアウター4選

Vol.7  春にこそ着たいベージュ&オフホワイト

 

 

本記事は2020年3月25日発売号にて掲載されたものです。
価格等が変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。