Friday, May 22nd, 2020
日本最高のファッショニスタ3人を紹介
『The three WELL DRESSERS』出版
日本人男性の装いにスポットを当てた『JAPANESE DANDY』、『JAPANESE DANDY MONOCHROME 』などのプロデュースで知られる河合正人氏が、またひとつ注目作をリリースする。『The three WELL DRESSERS』である。
これは世界でも超一流のファッショニスタとして認められている白井俊夫氏、鈴木晴生氏、鴨志田康人氏の生い立ちから現在までを、テキストとビジュアルで構成したもの。偶然、3人の年齢が10歳ずつ違うことに着目し、戦後のメンズファッションの大きなムーブメントであった“VAN”(日本的アメリカン・トラディショナル)を軸に発想、そこから構成したという。
「VANの影響をほとんど受けなかったにも関わらず、アメリカ物に惹かれた白井氏。その生産、供給側にいた鈴木氏。その服を買い、服好きとなっていった鴨志田氏。3人の歩みそのものが戦後の日本のメンズファッションの歴史の一断面を捉えるのでは無いか、と思い企画した」と河合氏。
THE RAKE読者なら、おなじみともいえる3人の、素晴らしい着こなしと、興味深いエピソードが詰まった一冊だ。なお、著者は服飾ジャーナリストの倉野路凡氏、写真は『JAPANESE DANDY』の大川直人氏である。
白井俊夫(しらい・としお)
信濃屋顧問。1937年、横浜生まれ。高校3年生の時に、横浜の老舗洋品店、信濃屋でアルバイトを開始。桑沢デザイン研究所を卒業後、昭和36年信濃屋に就 職する1972年にルチアーノ・バルベラの商品を取り扱い始め、1980年代にエルメネジルド ゼニア、ブリオーニ、1990年代にはキートンを展開するなど、クラシコ イタリア・ブランドを他に先駆けて、数多く扱ってきた 。
鈴木晴生(すずき・はるお)
シップス・クリエイティブアドバイザー。1947年、東京都生まれ。1965年、VAN JACKET INC. に就職。テイジンメンズ ショップ 、エーボンハウスを経て、1996 年シップスへ入社し、2005年にワインレーベル フォー シップスをスタートさせる。著作に『男の着こなし最強メソッド 服は口ほどにものを言う』(講談社)、『こだわる男のスタイリングメソッド』(講談社)がある。
鴨志田康人(かもした・やすと)
株式会社オフィスカモシタ代表取締役社長。1957年、東京都生まれ。大学卒業後、株式会社ビームスに入社。1989年、ユナイテッドアローズの設立に参画。2004 年、同社クリエイティブ ディレクターに就任。2007年から自身のブランド“Camoshita United Arrows” をスタートし、ピッティウオモに出展。ポールスチュアート ジャパンのクリエイティブ ディレクターとしても活躍中。
『The three WELL DRESSERS』
著者:倉野路凡、写真:大川直人
プロデュース&ディレクション:河合正人
発売日:6月初旬 ¥3400(万来舎)