Felisi “SAFARI” COLLECTION

新ディレクターに就任した鴨志田康人が語るフェリージ“SAFARI”COLLECTIONの魅力

November 2023

2023年秋、イタリアの名門「フェリージ」のディレクターに鴨志田康人氏が就任した。プライベートでも愛用しているという“サファリ”コレクションを通して語る、その魅力とは?

 

 

text yuko fujita

photography setsuo sugiyama

 

 

“SAFARI”COLLECTION Boston Bag

「サファリコレクションは時代のムードを捉えていて、無駄を削ぎ落としたような雰囲気が今のメンズクラシックの気分にぴったり合うのかな、と。リモンタのマットな高級感も手伝って、よりさまざまなシーンで日常に寄り添ってくれます。クラシックでありつつ、そこがこの鞄のモダンに感じられるところなんです」。ボストンバッグ(W47.5×H40×D19cm)¥149,600 Felisi

鴨志田康人/Yasuto Kamoshita

1957年生まれ。ビームスを経て1989年、ユナイテッドアローズの設立に参画。クリエイティブ ディレクターを経て2018年よりクリエイティブ アドバイザーとなる。2008年、自身のブランド「カモシタ」を始動。2019年からはポール・スチュアートの日本のディレクターとしても活躍。今秋冬、日本のフェリージのディレクターに就任。

 

 

 

 嬉しいビッグニュースが飛び込んできた! 1973年にイタリアのフェラーラで創業したバッグ&レザーブランドのフェリージが、日本が世界に誇るスーパーウェルドレッサーである鴨志田康人氏を、日本におけるブランドの新ディレクターとして迎え入れたのだ。

 

「2000年前後だったでしょうか。クラシックスタイルがより軽やかに進化してビジネススタイルのカジュアル化が浸透し始めた頃、時代の雰囲気にマッチしていたフェリージのナイロンブリーフは大人気を博しましたよね。今では誰もが知るブランドへと成長しましたが、ディレクター職のオファーをいただいたとき、今の時代にもう少しアジャストしたコレクションを作れるのでは、と思えたんです。ブランドのアイコンでもあるリモンタ社のナイロンとレザーのコンビネーションによる鞄は、軽くて機能的で高級感に満ち、魅力的で素晴らしいものですので、そこを生かしつつ、例えばカラーリングの提案で新しく見せるのは、ひとつ面白い手法かなと思っています」

 

 

マットな質感によるミリタリーカラーのナイロンが男らしい「サファリコレクション」。左奥:トートバッグ¥121,000(W42×H30×D12cm)、左前:新作のミニショルダーバッグ( W23×H18×D5cm)¥64,900、中央:ショルダーバッグ(W25×H41.5×D20cm)¥107,800、右:新作のバックパック(W38×H41×D23cm)¥143,000all by Felisi

 

 

 

 鴨志田氏がディレクションしたコレクションが実際に出るのは早くても2025年春夏からになるとのことで、今は創業50周年を記念して今春登場した「サファリコレクション」のボストンバッグを、とても気に入って愛用しているという。

 

「つい先日ニューヨークへ出張に行った際も、サファリコレクションのボストンバッグを持っていったんです。よりニュートラルな鞄が気分な時代感の中で、男らしいナイロンの色合い・マットな表情が、とてもクールに感じられるんです。クラシックな雰囲気でありながら、今の時代、それが逆にモダンに映るんですよね。そういった意味でサファリコレクションはとても素敵だと思いますし、私もそんなコレクションを発表していきたいと思っています。魅力に満ちたブランドだからこそ、多くの人がよりデイリーなシーンで使える鞄を手がけてみたいですね」

 

 

 

NY出張でも

「サファリコレクション」の

ボストンバッグを愛用!

「サファリコレクション」のボストンバッグは、先日のニューヨーク出張でも大活躍だったという。こちらはJFK空港で撮ったプライベート写真。高級感があって、仕事でも旅でもデイリーに使えるのが魅力、と氏は語る。普段はゴルフの際に重宝しているそう。

 

 

 

お問い合わせ先:

フェリージ表参道ヒルズ TEL.03-6459-2376