HOW to WEAR, HOW to ENJOY!
鴨志田流着こなし術Vol.22:装いがさらに楽しくなる 私のお気に入り鞄たち
May 2025
今回は、鴨志田氏のコレクションの中から、お気に入り鞄たちがどっさり登場。数々のトラベルバッグをはじめ、長く愛用している鞄たちは見応えたっぷりだが、鴨志田氏のディレクションによるフェリージのデビューコレクションも要チェック!
text yuko fujita
photography setsuo sugiyama
海外出張時に大活躍!愛用のトラベルバッグ
海外出張などの際、機内に搭乗するときの装い。「大きなトラベルバッグが昔から大好きで、気がついたら結構な数に(笑)。出張時はそのときの気分で使い分けるのが楽しみでした。フェリージのディレクターに就任して手がけたレザートートは、色とサイズがちょうどいい塩梅で、カジュアルにもなりすぎず、出張やゴルフの際の愛用鞄の仲間入りを果たしました」。手に持ったトートバッグ¥198,000 Felisi ゴートスエードブルゾン¥220,000 Paul Stuart モクティのスウェットの上下、ニューバランスのスニーカー、鴨志田氏の隣の鞄から時計回りに、エルメスの「ヴィクトリア」、フランスのアライアのトラベルバッグ、エルメスの「ガーデンパーティ」、グッチのトラベルバッグ、すべてproperty of Yasuto Kamoshita
鴨志田康人/Yasuto Kamoshita
1957年生まれ。ビームスを経て1989年、ユナイテッドアローズの設立に参画。クリエイティブ ディレクターを経て現クリエイティブ アドバイザー。2008年に「カモシタ」を始動。ポール・スチュアート、フェリージの日本におけるディレクター、タイのザ・デコラムのプライベートレーベルのディレクターも務めている。
華美に装ったスーツにも合う王道のクラッチバッグ
「スーツをドレッシーに装った王道の合わせです。以前だったら黒いブリーフケースを合わせていましたが、ここ何年も、クラッチバッグを軽やかな雰囲気で持つのが好きですね。まさに私の定番スタイルです。今季のスーツは、クラシックなストライプのスーツにクレリックシャツやカフリンクス、派手めなネクタイを合わせ、やや華美な雰囲気で装うのが気分です」。エルメスのクラッチバッグ「ジジェ」、ジャンニ カンパーニャでス ミズーラしたスーツ、アンナ マトゥオッツォのシャツ、シャルベのタイ、シモノ ゴダールのチーフ、三陽山長のパンチドキャップトウ、ヴィンテージのサングラスすべてproperty of Yasuto Kamoshita
ブリーフは色を微妙にはずしクラッチのように抱えて持つ
「今の時代、スーツに黒や茶のブリーフケースだと、どうしても印象が堅くなってしまいます。この赤茶のように色で遊ぶと、タイドアップの装いにもリラックス感が生まれ、ナチュラルな雰囲気に仕上がります。今日はこの鞄からスタイリングを決め、スーツやタイの色を合わせていきました。鞄と靴の色合わせですが、合わせすぎると野暮ったくなってしまうので、微妙に色をはずしているくらいが好きですね」。デルヴォーのブリーフケース、ポール・スチュアートのスーツとシャツ、ステファノ ビジのタイ、エトロのチーフ、ルーディック ライターのシューズ、ヴィンテージのサングラスすべてproperty of Yasuto Kamoshita
テーラードにも馴染むボルドーのショルダーバッグ
「私はスーツのときでもショルダーバッグを合わせるのが好きです。ラクですし、よりくだけた感じが出ますよね。従来のハンティング系のものだと、タウンユースにはハードすぎるんですよね。その点、フェリージのショルダーバッグは大変気に入っています。ボルドーの色もすごく合わせやすいんです」。肩に掛けたショルダーバッグ¥198,000 Felisi(フェリージ 表参道ヒルズ TEL.03-6459-2376) 左手に持ったドリス ヴァン ノッテンのワンショルダー、ソブリンのブレザー、エイチバーシーのウエスタンシャツ、トゥータルのヴィンテージスカーフ、フルーツオブザルームのデニムジーンズ、アディダスのスニーカー、ヴィンテージのサングラスすべて property of Yasuto Kamoshita