クラシコ・アジアに注目せよ！ vol.03

text&photography yuko fujita

Kieran Wang ／キエラン・ワン1986年、天津生まれ。マンチェスター大学を卒業後、広告代理店に就職するも、テーラリングへの興味が高まり、2年後にビジネスパートナーとともにローカルテーラリングブランドを立ち上げる。経験を積み、満を持して2016年末にサルトリアルベイジンをオープン。長身にサルトリアピロッツィで仕立てたスーツが大変絵になっている。

BEIJING
SARTORIAL BEIJING
サルトリアルベイジン
モダンクラシックの最上アイテムが揃う北京の最新ショップ　2016年12月、この素晴らしいサルトリアルベイジンがオープンしたことで、北京のクラシックシーンは更なる盛り上がりを見せ始めた。オーナーのキエラン・ワンとヘッドバイヤーのロック・リウの長身イケメンコンビ（取材時は不在だったが、P81参照）はヘアスタイルもばっちり決まっていてムービースター級の華がある。北京の富裕層の間ではもちろん、世界のクラシックシーンでも話題の的だ。

「シーズンコレクションを組む際、歴史上の偉大でスタイリッシュな人物からインスピレーションを得ています。そこに自分たちのモダンなエッセンスをツイストさせ、今日的に再構築しているのです」

　モダンな紳士のリビングルームがコンセプトだという店内には、オラツィオ・ルチアーノのスーツを筆頭に、アンブロージのトラウザーズ、セブンフォールドのタイ、フェデーリのニット、サンクリスピンのシューズなどが並んでいる。共通していえることは、シンプルさの中にもラグジュアリーな色気が備わっている点だ。

靴はサンクリスピンを中心に展開。フォーマルルームには、オラツィオルチアーノのホワイトタキシードが鎮座。ルカ・アヴィタービレのウイングカラーシャツなども揃う。これとは別に広々としたオーダーサロンも併設。ナポリのサルトリアピロッツィやオラツィオ・ルチアーノ、シャツではナポリのルカ・アヴィタービレがトランクショーを開催している。また、ロンドンのビスポークテーラー、エドワード・セクストンのトランクショーもこれから始まるそうだ。