時計大特集:百花繚乱!いま超高級時計が元気!

AUDEMARS PIGUET <オーデマ ピゲ>

October 2021

CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ
トゥールビヨン クロノグラフ
クロノグラフ×トゥールビヨンという複雑な機構ながら、スケルトンムーブメントのブリッジを見事にシンメトリー配置にしており、しかもその繊細なブリッジには丁寧な面取り仕上げを施している。世界限定50本。自動巻き、18KWGケース、41mm。価格は要問い合わせ Audemars Piguet(オーデマ ピゲ ジャパン Tel.03-6830-0000)

ラウンドケースに8角形のインナーケースを挟み込むという、ケースの立体造形も特徴。ラグが中空構造になっているので、丁寧な仕事がよく見える。6時位置のトゥールビヨンには、空中に軽やかに浮いているように見えるフライング式を採用している。

技巧への自信が漲るスケルトン 複雑機構を得意とするブランドは少なくないが、そのトップランナーはオーデマ ピゲだろう。同社は、超複雑時計工房の「オーデマ ピゲ ル・ロックル」を傘下に収めているのだ。この工房はかつて「ルノー・エ・パピ オーデマ ピゲ」という名称であり、オーデマ ピゲだけでなく、他ブランドの複雑機構の開発や生産も行ってきたという実力派。いうなれば超高級時計の礎を築いてきたということであり、その経験の深さが他ブランドとは圧倒的に違うのだ。

 だからだろうか、オーデマ ピゲのハイ・コンプリケーションモデルは、機構が複雑であるだけでなく、美しさでも群を抜いている。特にスケルトンムーブメントを得意としており、シンメトリー配置の表示やブリッジの丁寧な仕上げなど、機械芸術と呼びたい美しい時計を作っている。

 オーデマ ピゲは迫力あるケースデザインも人気なのだが、それに負けないだけのスケルトンムーブメントも開発できるからこそ、このスタイルが成立するのだ。

ロイヤル オーク オフショア フライング
トゥールビヨン フライバック クロノグラフ
防水性を高めたスポーティーなデザインが特徴の「ロイヤル オーク オフショア」は、今年リニューアルされ、新たに43mmケースが登場。ダイヤル上のロゴが“AP”のみになったことで顔がすっきりとし、ラグ部分を緩やかにカーブさせることで着用感も高まった。そのハイ・コンプリケーションモデルは、ケースデザインの迫力に負けないダイナミックなスケルトン仕様に。チタンケースで軽く、防水性能は100mと、日常使いにも適している。世界限定100本。自動巻き、Tiケース、43mm。価格は要問い合わせ Audemars Piguet(オーデマ ピゲ ジャパン Tel.03-6830-0000)

本記事は2021年7月26日発売号にて掲載されたものです。
価格等が変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 41

Contents

<本連載の過去記事は以下より>

HUBLOT <ウブロ>

PATEK PHILIPPE <パテック フィリップ>

時計大特集: 百花繚乱!いま超高級時計が元気!

RICHARD MILLE <リシャール・ミル>

JAEGE-RLECOULTRE <ジャガー・ルクルト>

MONTBLANC <モンブラン>

A. LANGE & SÖHNE <A.ランゲ&ゾーネ>

CARL F. BUCHERER <カール F . ブヘラ>

PARMIGIANI FLEURIER <パルミジャーニ・フルリエ>

TUDOR <チューダー>

JAQUET DROZ <ジャケ・ドロー>

HERMÈS <エルメス>

HARRY WINSTON <ハリー・ウィンストン>

ROLEX <ロレックス>

GRAND SEIKO <グランドセイコー>

IWC <アイ・ダブリュー・シー>

CHOPARD <ショパール>

PANERAI <パネライ>

BLANCPAIN <ブランパン>

BREGUET <ブレゲ>

VACHERON CONSTANTIN <ヴァシュロン・コンスタンタン>

CORUM <コルム>

H. MOSER & CIE <H.モーザー>