時計大特集:百花繚乱!いま超高級時計が元気!
JAQUET DROZ <ジャケ・ドロー>
October 2021
バード・リピーター
ピエール-ジャケ・ドロー 生誕300周年モデルオートマタとミニッツリピーターを融合させ、彫刻と彩色による芸術的な美観と、時を知らせる繊細な音色が、まるで物語を語るかのような壮大なタイムピース。舞台となるのはブランド発祥の地であるラ・ショー・ド・フォンの渓谷と、そこを縫うように流れるロンド川だ。ミニッツリピーターが作動する間、コマドリのカップルとヒナドリ、そして卵が生き生きと動き出す仕組み。ジャケ・ドローが誇るアトリエの職人技術の集大成だ。世界限定8本。手巻き、18KRGケース、47mm。¥62,766,000(予価/ 7月発売予定)Jaquet Droz(ジャケ・ドロー ブティック銀座 Tel.03-6254-7288)
“機械”としても
“芸術品”としても美しい 今からちょうど300年前にあたる1721年、スイスに生まれた天才時計職人ピエール-ジャケ・ドローは、1738年に時計製造を開始した。トゥールビヨンやミニッツリピーターといった複雑機構がまだ存在しない時計の黎明期に、彼はエナメル技術を用いた懐中時計を製作。文字盤の仕上げからムーブメントの製造まで手がけるその技術は、当時の最高レベルだった。一方で、彼はオートマタ(からくり人形)の製作でも活躍。その技術を時計製造に融合させることで、例えば鳥のさえずりを奏でる「シンギングバード」といったからくり時計を多数生み出し、ヨーロッパの宮廷の御用達となるなど、その名を馳せた。
現代に蘇った時計ブランド、ジャケ・ドローは、彼の得意としたオートマタやエナメル文字盤への情熱を継承。最高の技術を注ぎ込むことを武器とし、個性的な時計を発表している。生産数は多くないが、その完成度の高さと美しさは芸術作品と呼べるレベルであり、近年は現代人に寄り添う時計もラインナップ。通な愛好家からも高く評価されている。
グラン・セコンド スケルトン
レッドゴールド現行モデルで人気を博しているのが、アイコニックなコレクション「グラン・セコンド」のこのスケルトンモデルだ。伝統を継承するこのバージョンは、温もりのあるレッドゴールドケースに、ムーブメントのブリッジのカラーと共鳴するグレイのアリゲーターストラップを合わせており、クラシックでありながらもどこかモダン。ムーブメントのパーツは極限にまでくり抜かれ、輪列が宙に浮いているかのようにスケルトン加工が施されている。自動巻き、18KRGケース、41mm。¥4,026,000 Jaquet Droz(ジャケ・ドロー ブティック銀座 Tel.03-6254-7288)
グラン・セコンド ムーン
マットブラックこちらもピエール-ジャケ・ドロー生誕300周年を記念する新作で、ムーンフェイズを搭載した人気モデルを、初めて41mmとした(これまでは43mmと39mm)。しかも、ブラック背景のムーンフェイズを際立たせるかのようにダイヤルをマットブラックとし、ストラップも同じくマットブラックのカーフレザーを採用している。アプライドインデックスも相まって、端正なラグジュアリー感とモダンな気品を放つ、優美な1本だ。自動巻き、18KRGケース、41mm。¥3,333,000 Jaquet Droz(ジャケ・ドロー ブティック銀座 Tel.03-6254-7288)
本記事は2021年7月26日発売号にて掲載されたものです。
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THE RAKE JAPAN EDITION issue 41