January 2023

SCABAL “SAVILE ROW” 英国サヴィル・ロウのショップ50周年記念バンチ

SCABALの新作“SAVILE ROW”はRAKISHな個性派揃い

text yuko fujita
photography jun udagawa
styling akihiro shikata

50年にわたるアーカイブを再編集したSCABALの“SAVILE ROW”は生地デザインも豊富

左:MITSUKOSHI PREMIUM/サヴィル・ロウの大定番、上質なペンシルストライプ日本橋三越本店のハウステーラーによる、仮縫い付きのビスポークスーツ。スキャバルの「サヴィル・ロウ」コレクションは、こういったオーセンティックなペンシルストライプもラインナップしており、そこには絶対的な安心感がある。経緯双糸の生地はしなやかさの中に芯があり、大変仕立て映えがして、とても上品な光沢がリッチな雰囲気を生み出してくれる。正統派のブリティッシュスタイルのスーツを楽しめる。スーツは国内縫製のオーダーメイドで、納期は約7週間(仮縫いまで約3週間・仮縫い後本縫いまで約4週間)。3ピーススーツ¥561,000~(オーダー価格)Mitsukoshi Premium タイ¥35,200 Henry Poole シャツ¥27,280 Ascot Chang×Bryceland’s / Bryceland’s & Co チーフ property of stylist

右:MITSUKOSHI PREMIUM/ヴィンテージの薫り漂う変化に富んだヘリンボーンストライプ同じく仮縫い付きのビスポークスーツ。独特のパターンによる太めのヘリンボーンシャドーストライプが他にはない雰囲気を醸し出す、スキャバルらしい個性溢れるファブリック。三越プレミアムのビスポークスーツはスタイルを自由に選べるが、こちらのダブルブレステッドは構築的な仕立てによる英国スタイル。仕立てあがった服に袖を通すと、スーパー100’sの経緯双糸、320g/mというスキャバルの「サヴィル・ロウ」がいかにバランスのよい生地か、一層よくわかる。スーツは国内縫製のオーダーメイドで、納期は約7週間(仮縫いまで約3週間・仮縫い後本縫いまで約4週間)。スーツ¥506,000~(オーダー価格)Mitsukoshi Premium シャツ¥24,200、タイ¥16,500、チーフ¥5,500 all by Paul Stuart

左:HENRY POOLE/ライムグリーンのオーバーペーンが爽やかなグレンチェック1806年の創業で、今日のサヴィル・ロウのテーラーでは最古の歴史を誇るヘンリー・プールの「メイフェア」というモデル。同店の伝統的なカットを踏襲し、肩幅とラペル幅のバランス、人間のウエストポイントに合わせたシェイプ位置は、現代スーツの見本になったといわれている、サヴィル・ロウの仕立てを象徴する名作だ。スキャバルの「サヴィル・ロウ」バンチの最初にラインナップされているグレンチェックは、ライムグリーンのオーバーペーンがとても美しく、モダンなエッセンスも感じさせる。スーツは国内縫製のメイド トゥ メジャーで、納期は約5週間。スーツ¥451,000~(オーダー価格)Henry Poole シャツ¥40,700~(オーダー価格)Choya Bespoke タイ¥41,800 Cifonelli チーフ property of stylist

右:RICAHRD ANDERSON/スキャバルが得意とするファンシー柄がモダンな薫りをプラス1964年生まれのリチャード・アンダーソン氏は17歳でハンツマンの門を叩き、34歳でヘッドカッターに就任。37歳で独立し、サヴィル・ロウのスキャバルショップの隣に自身の店を構えた凄腕のテーラーだ。そのリチャード アンダーソンのファンシー柄スーツがこちら。スキャバルの生地バンチ「サヴィル・ロウ」には、この手のファンシー柄も揃っていて、スキャバルらしい、いい意味でクセのある生地が、服にモダンな薫りをプラスして見事に溶け込んでいる。スーツは国内縫製のメイド トゥ メジャーで、納期は約5週間。3ピーススーツ¥543,400~(オーダー価格)Richard Anderson シャツ¥27,280 Ascot Chang× Bryceland’s / Bryceland’s & Co タイ¥17,600 Franco Bassi / Guji Tokyo チーフ property of stylist

本記事は2022年11月25日発売号にて掲載されたものです。
価格等が変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 49

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