September 2018

RAKE-IN-PROGRESS:SAM HEUGHAN

サム・ヒューアン インタビュー

fashion director jo grzeszczuk
text jessica beresford
photography nick kelly

——スコットランドで生まれ育ったことは、どのようにあなたに影響を与えましたか?

「私はスコットランド南西部のカントリーサイドで育ちました。そして私は幼い頃、田舎に住むことができて、とても幸せだったと思います。ひとりで大自然の中に佇んでいると、大きな自由を感じられます。想像力を目いっぱい広げられるのです。私は12歳のときにスコットランドの首都、エジンバラに移りました。それは大人になりかけの私にとって、ちょうどいいタイミングでした。演劇に興味を持ち、地元の劇場に行くようになりました。そして“演技”というものに夢中になったのです。私という人間の大部分は、スコットランドという土地によって形作られたものですね」

——いつ、演劇で生計をたてることができると思いましたか?

「それは、いまだに思えていませんね。俳優とか、芸術家は、人気商売です。一寸先は闇の世界です。私はいま絶好調といえるくらいに仕事に恵まれていますが、これから先はどうなるかわからないと思っています。しかし、そう思うことは、決して悪いことではないとも思います。いつも変化に備えているということだからです」

——『アウトランダー』で、カルト的な人気を得た今、それについて、どう思いますか?

「『アウトランダー』には、カルト的なファンがついています。ダイアナは20年以上も前に原作本を書いたので、昔からのファンだった人が多いのです。しかしその後も、原作を知らない、新しいファンを獲得出来ています。彼らは最初はアマゾンかなにかで、その名を知ったのでしょう。しかし、新しいファンたちは非常に協力的で、熱狂的で、時には古くからのファンよりも目立つ存在です。それぞれのキャラクターに思い入れを持っています。おそらく彼らは、『ロード・オブ・ザ・リング』や『ゲーム・オブ・スローンズ』のように、物語を楽しんでくれたのでしょう」

THE RAKE JAPAN EDITION International
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Contents

<本連載の過去記事は以下より>

アンディ・ウォーホルのスタイル

俳優エド・ハリス 独占インタビュー