Tuesday, September 4th, 2018

RAKE-IN-PROGRESS:SAM HEUGHAN
サム・ヒューアン インタビュー

サム・ヒューアンはカルト的人気の俳優、慈善活動家、そしてマラソン選手だ。
ドラマ『アウトランダー』で人気を博す、気鋭のスコットランド人俳優にインタビューをした。
fashion director jo grzeszczuk text jessica beresford photography nick kelly

——多くの人々がすでに知っているキャラクターを演じるにあたって、どのようにアプローチしましたか?

「本の中のイメージと実写の姿を比べるのは、見る側としては楽しいことだと思います。しかし、演じる側としては大きなプレッシャーを感じます。ファンの期待に背いたり、がっかりさせたくないからです。最初にこの役を演じるということになったとき、原作の偉大さや、古くからのファンが、どれだけこの作品を大切に思っているかを、理解出来ていないのではと心配していました。しかし最初のオーディションを受けたとき、私は、私がこのジェイミーというキャラクターをすでに知っているように感じました。私がラッキーだったのは、ジェイミーの故郷であるスコットランドとスコットランド人について、多くを共有していたことです。なにしろ私は、スコットランド人そのものなのですから」

——トラディショナルなスコットランド人から、スパイ・コメディまで、どのように演じ分けていますか?

「コメディの世界は、私が考えたこともないものでした。しかし、“The Spy Who Dumped Me”の脚本を読んだとき、私は大声で笑っていました。そしてコメディ映画のシナリオを読む機会なんてめったにないし、それは実際に面白いと感じました。最近のコメディ映画の多くは、スラップ・スティックやビジュアル・コメディです。しかし、その脚本はとてもよく考えられており、構成と会話が緻密で、よく出来ていると思いました。主演のミラ・クニスとケイト・マッキノンは、素晴らしい女優ですし、彼女たちと仕事をできるのはいいチャンスだと思いました。撮影初日には、大きなプレッシャーを感じました。なぜなら、私はシリアスなドラマの仕事しかしたことがなかったからです。ドラマの世界では、すべてのセリフをきちんと、正確に言わなければいけません。ところがコメディの世界は、まったく違っていました。ミラ・クニスとケイト・マッキノンはアドリブを連発して、脚本のセリフとは全然違うことを言っていました。最初はどう対応していいか、ぜんぜんわからなかったけれど、そのうち私も同じことをするようになっていました。素晴らしい経験でしたよ」

——シリアスなドラマとコメディの両方を経験した今、これから追求していくことは何ですか?

「私はこの夏、2つの映画の仕事をしました。それぞれ少しずつ違う役どころです。私は出来る限り、いろいろな役を演じてみたいと思っています。俳優として、幅広いことをやってみたいのです。同じことを続けたいと思ったことはありませし、9時から5時までのような仕事は、私にはできません。いろいろな人を演じられることが、俳優としての喜びです」

——俳優として売れる前にしていた仕事は?

「いろいろな仕事をしました。私は俳優の卵として、ロンドンで12年間働いていました。冬のロンドンで、自転車でサンドイッチを届ける仕事もしましたが、まさに悪夢でしたね。いろいろなバーやレストランでも働きました。サウスバンク・センターで行われた、英国アカデミー賞のパーティで、バーテンダーとして働いていたこともあるんですよ。つい2、3年前のことです。俳優として、こちら側に来られたことはラッキーでした。名前は言いませんが、ロンドン・ファッション・ウィーク中のあるイベントで、ボーイとして働いているとき、友人だと思っていた俳優に、ばったり出会ったことがあります。私の仕事は、ゲストの使ったグラスと灰皿を片付けることでした。彼は私には目もくれず、飲み終わったグラスを私に押し付けて立ち去りました。私はグラスを持ったまま、そこに立ち尽くしていました。まるで阿呆のように・・・。ハロッズ・デパートで、働いていたこともあります。香水売り場の売り子だったのです」

——他に進行中のプロジェクトは?

「つい最近、アクション・ムービーの仕事をしました。原作はコミックです。ぜひ楽しみにしていて下さい!」

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Contents

<本連載の過去記事は以下より>

METHOD MAN:ED HARRIS 俳優エド・ハリス 独占インタビュー

アンディ・ウォーホルのスタイル