President of Audi Japan K.K. PHILIPP NOACK —Interview—
THE FUTURE OF AUDI “e-tron GT”
アウディが描く、ラグジュアリーな未来
July 2021
photography hirohiko mochiduki
Audi e-tron GT quattro
(アウディイートロンジーティークワトロ)ワイド&ローの迫力あるボディに六角形のシングルフレームグリルとブリスターフェンダーが取り付けられたe-tron GTは新世代アウディのデザインを纏う。グレードはe-tron GT quattroとRS e-tron GTの2種類で出力が異なる。前者が350kW、後者が440kWを発揮。
パワーソース:リチウムイオン電池+2モーター/最高出力:350kW(ブーストモード390kW)/最大トルク:630Nm(ブーストモード640Nm)/全長×全幅×全高:4,990×1,965×1,415mm/駆動方式:quattro(4WD)/ハンドル位置:右/乗車定員:5名 航続可能距離:534km(WLTC)/0-100km/h加速:4.1秒 ¥13,990,000 Audi(Audiコミュニケーションセンター TEL.0120-598106)
それではEVに絞ってお聞きしますが、アウディらしいEVとはどういったクルマなのでしょうか?
「それは、これまでの内燃機関のフィーリングをそのままEVでも楽しめると言うのに尽きると思います。e-tron Sportbackを運転してもらえばわかりますが、電動化の時代になってもアウディらしい走りは失われないということです。それとモデルラインナップの電動化への移行のスピードもアウディらしいと言えるでしょう。これはグローバルでの話ですが、2025年までに30種類の電動化したモデルを市場投入することを決めています。内訳は20種類の完全なEV、10種類のプラグインハイブリッドです。
個人的にアウディらしいなと誇りに思うのは、クルマの電動化だけでなく、サプライチェーンを含めサスティナブルに計画されているところです。既に3つの生産拠点ではカーボンニュートラルを達成しています。生産からお客様にお届けするまで、すべてサスティナブルな取り組みをしています。100%再生可能エネルギーの電力を提供することができる“自然電力”という会社と、アウディジャパンの提携もそうです。ディーラーにこの100%の再生可能エネルギーを積極的に導入するよう推奨しています。こうした背景を持つアウディのEVのドライビングエクスペリエンスが他のブランドとの違いとなります。多くのメディアやお客様からも反響をいただいていますが、走りはとてもスムーズで乗りやすいと高評価をいただいております」
今日ここ“Audi House of Progress Tokyo”に置いてある、e-tron GT とはどんなクルマなんでしょう。その魅力についてお話しいただけますか。
「e-tron GTは私自身とても大好きなクルマで、この話になると嬉しくなってしまいます。今年は生産が限られていて、ここにこうして展示することができるのはラッキーなことだと思っています。そして近い将来私のカンパニーカーにしたいと願っているのですが、嬉しいことにお客様からのオーダーが多くそちらを優先させていただきたいと考えています(笑)。このクルマはとてもエモーショナルでこれからのアウディの顔になることでしょう。これまでのTTやR8のようなポジションです。デザインも新世代となっているのでこれからのアイコンになるかと。GTという名前からも分かるようにグランドツアラーですが、デザインも走行性能も、とてもエモーショナルな仕上がりであることは間違いありません。それとグランドツアラーでありながらWLTPモードで走行距離534キロというのも驚きで、これでアウディに対する認識も変わるのではないかと思うすごく大事なクルマです」
本記事は2021年7月26日発売号にて掲載されたものです。
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THE RAKE JAPAN EDITION issue 41