December 2021

PECORA GINZA SATO’s CHOICE

ペコラ佐藤の30年やってわかった
いい生地BEST 10

photography natsuko okada
STANDEVEN “Park Lane”
スタンドイーブン“パーク レーン”

290/320g。スタンドイーブン パークレーン グレーシャークスキンシングル2ピース ¥418,000(フルハンドメイド仕様)

バリバリ働くエグゼクティブのための一枚「スタンドイーブンは、英国の大手糸屋が経営しており、ブランド自体は古いものの、日本に本格的に入ってきたのはここ6〜7年だと思います。日本での知名度はまだまだですね。しかしそのクオリティはなかなかです。伝統を押し付ける感じがなく、バランスがいい。パリッとした質感を持ち、スーパー120’sながら耐久性に優れ、リーズナブル。生地をよく知っている人が作っているなと思わせてくれます。バリバリと働くエグゼクティブにおすすめしたい一枚です」

DUGDALE BROS & CO “Royal Classic”
ダグデールブラザーズ“ロイヤル クラシック”

370/390g。ダグデールブラザーズ ロイヤルクラシック グレンチェックシングル2ピース ¥434,500(フルハンドメイド仕様)

グレンチェックなら絶対ここ「私は個人的にグレンチェックがとても好きで、自分でもたくさん持っています。そしてグレンチェックならやはり英国製がいいと思うし、中でもダグデールブラザーズの生地はブリティッシュな雰囲気が強く出ていておすすめです。色合いの明るさと、梳毛だけれども起毛しているという表面感がいい。これが日本の風土にぴったりだと思うのです。オーバーペインはブルー系のものもありますが、私自身はレッド系のほうがよりトラディショナルで好きですね」

DRAPERS “Greenhills”
ドラッパーズ“グリーンヒルズ”

370/390g。ドラッパーズ グリーンヒルズ ネイビーストライプシングル2ピース ¥465,300(フルハンドメイド仕様)

スペック以上のよさ、
最高級生地のひとつ
「ボローニャの生地屋で現在ではVBC傘下。最近ステファノ・メリーギさんという超イケメンが代表となりました。実は彼は私がミラノのマリオ・ペコラで修業しているときからの顔見知りで、当時から生地を切ったり畳んだりする所作が格好よく、バンチの扱いひとつをとっても、ものすごく丁寧でした。ここは伸びますよ……。グリーンヒルズは160’s表示ですが180’sあたりに匹敵するクオリティで、スペック以上のよさを感じます。文字通り、最高級生地のひとつです」

本記事は2021年9月25日発売号にて掲載されたものです。
価格等が変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 42

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