HOW TO SELECT YOUR FIRST CIGAR

初めてのシガーの選び方

Thursday, September 13th, 2018

シガー初心者のために、最初の1本を選ぶ前に、必ず知っておくべき知識をお届けする。

記念すべき、人生初のシガーを選択する、ステップ1から始めよう。

 

text mike choi photography kim lang

 

 

左から右へ:H. アップマン ハーフ コロナ(44 リング); H.アップマン ペティ コロナ(42リング); コイーバ ロブストス(50 リング); ダビドフ ニカラグア トロ(54リング); モンテクリストNo.2ピラミッド(52リング); ホヨードゥ モントレイ ダブルコロナ(49リング); モンテクリスト A(47リング)

 

 

 シガーを買う方法は、ふたつある。ひとつは、オンライン。もうひとつは店舗やラウンジを訪れることだ。

 

 オンライン・ショッピングには、長所と短所がある。長所は、いつでも注文することができ、あなたの自宅にまで届けられることだ。しかし、決定的な短所がある。シガーの種類や状態、ラッパーの色を見極めるといった「店舗体験」を得られないことだ。

 

 ショップには通常、豊富な知識を持った専門スタッフが雇われている。個人的な意見だが、シガーが大好きでなければ、シガーショップで働く理由など何もない。

 

 英国では、キューバのシガー・ディストリビューターであるハンターズ&フランカウが、マスター・オブ・ハバナ・シガーという資格制度を確立している。これは現在、約6年間経っており、小売・ラウンジ市場で働く人々を対象としている。及第点は75%で、現在英国には約40名のマスタ—しかいない。

 

 あなたが店に入り、マスター・オブ・ハバナ・シガーのシルバーの ラペルピンをつけているスタッフを見たら、彼らのアドバイスは信用できるものであり、すべてまかせるのがいいだろう。ショップにおける経験ほど、貴重なものはない。そして価格はすべてではない。シガーは自分で培った経験とガイドラインにもとづいて選んでいくべきものだ。

 

 さてここでは、シガー選びの基礎にフォーカスしてみよう。読者の多くは、シガー選びは、その原産国が最も重要だと思っているだろう。答えはイエスだ。しかし、国についての細かい情報は、初心者には少々難しすぎる。

 

 もっとも有名なのはキューバだ。しかし、シガーは、ニカラグア、ドミニカ共和国、ブラジル、メキシコ、オランダ、フランス、ドイツ、インドネシア、フィリピン、そして中国でも作られている。

 

 それぞれの国はそれぞれのシガーを生産しており、キューバ産とは違った個性を持っている。新世界の生産者たちは、自分たちのカスタマーに合った、独自のブレンドとスタイルを開発してきた。多くの国で、キューバのシガーが入手可能であっても、新世界のシガーの販売は伸びているのだ。

 

 それよりも、まず知るべきなのは、サイズと形状、リングゲージ、そして長さと時間についてだ。

 

 

<サイズ>

たくさんのサイズがある。一般的にシガーのサイズは、シガーのゲージと長さによって決められている。サイズには、ペティ・コロナ、ロブスト、トロ、ピラミデ、ダブルコロナなどがある。

 

<ゲージ>

リングゲージ(RG)は、シガーの直径を表すために使用される用語だ。それは時代遅れの測定値だが、今のところ、シガー業界は古典的な方法に固執している。リングゲージはインチで規定されている。64リングゲージが、1インチ(25.4mm)幅だ、したがって、32リングゲージは0.5インチ幅となる。

店に行ったら、ペティ・コロナ、ロブスト、ピラミデ、チャーチルなどから、いくつかゲージの違うシガーを持たせてもらうといい。それぞれのシガーを手に持ってみることで、あなたにとってどんなバランスのシガーが持ちやすいか、わかってくるだろう。

私はランセロスやダブルコロナのようなスレンダーなシガーを好む。ベイケ56やワイド チャーチルのような太いシガーが好みではないのだ。

 

<長さ>

普通の世界なら、5 1/8と5.5インチの違いなど、さして気に留めないだろう。目で見ても、その差はわずかだ。しかしシガーの世界では違う。それはペティ・コロナとコロナの差だ。少しでも長さが違えば、名前も違う。キューバ産のハンドメイド・シガーのなかで、最長のものはグラン・コロナで、長さ9.3インチ(23.6cm)、47ゲージである。

 

目安として、喫煙時間とシガーの呼び名は以下のようになっている。

喫煙時間15〜20分:エントレアクト、パナテラ、ペルラ、ハーフ・コロナ

喫煙時間30分:ペティ・コロナ、コロナ、ショート・ロブスト、ペティ・ピラミデ

喫煙時間45分:ロブスト、コロナ・ゴルダ、ゴルディト、ヘニオス、カンパーナス

喫煙時間60〜90分:チャーチル、ダブル・コロナ、サロモネス、デューク、ラギートNo.1

喫煙時間90分以上 –:ディアデマス、グラン・コロナ

 

 

 

<時間>

シガーに火をつけたら、1本を一度に喫煙しよう。火を消してカットし、再び吸ったりすることはしないほうがいい。続けて吸えない長さのシガーは最初から選ばず、吸いかけのシガーをそのまま放置するのも避けよう。1本のシガーを吸うためには、少なくとも10分、長い時には3時間以上もかかる。なので、最初は、ペティ・コロナやペティ・ロブストなど、短めのシガーから吸い始めることをおすすめする。喫煙時間が20~30分程度のものだ。多くの人はロブストなど喫煙時間が45分程度のものを選びがちだ。しかし繰り返しになるが、それらは十分に時間があるときのためのものだ。

 

 どのシガーを吸うか決めたら、そのシガーが適切な状態にあり、見た目も美しく保たれているかチェックしよう。ここでも、経験を積んだショップスタッフが、あなたの手助けをしてくれるだろう。

 

<ラッパー>

ラッパーというのは、シガーの一番外側を包んでいる葉のことである。普通は、スムースで葉脈が目立たず、均一な色をしているものが使われる。非常に薄い葉であり、最も長く熟成される。ちょっとオイリーと感じるかもしれない。一般的には、暗色で油分の多いラッパーが好まれるようだ。その味は、見た目通りによいことが多い。

ラッパーの色は、カンデラ(緑色)からオスクーロ(黒色)までバリエーションが多い。シガーのブランドごとに独特の色合いを持っているが、シガーの種類によっても違う。

 

 時おり、表面に暗いシミのようなものがあるが、これは心配しなくていい。乾燥過程における湿度が高く、糖分が残っているためにおこる現象だ。新鮮さのある乾いた吸いごたえを味わえるかもしれない。

 

 白い斑点は太陽の斑点と呼ばれ、栽培過程で自然についたものだ。見た目だけの問題で味には影響しない。緑の斑点も同様だ。カビではない。乾燥過程で他の葉と接触していたために、葉緑素が残ったのだ。

 

 

 次にチェックすべきはダメージだ。割れたり、ひびが入っているラッパーは避けるべきだ。いい店は決して傷んだシガーを売るようなことはしない。もし手持ちのシガーの中にひび割れているものがあっても、吸ってしまってかまわないが、もしシガーのフット(火をつける方)が球根上に膨らんでいるものがあったら、湿度が高すぎた証拠であり、そのシガーは吸わない方がいいだろう。

 

 最後のステップはコンディションのチェックだ。ショップの場合、スタッフに最適なものを選んでもらおう。もし、あなた自身がシガーを触ることを許された場合は、シガーは繊細で傷みやすいものゆえ、細心の注意を払うべきだ。チェックが終わったら、キチンと元の場所に戻すこと。もし強い香りのアフターシェーブ・ローションやハンドクリームなどを手に塗っていたり、手が汚れていたら、キチンと手を洗って、消毒するべきだ。いずれにせよ、なるべくスタッフにお願いするのがいい。

 

 通常シガーをチェックするときは、3つのポイントがある。フット、バンド、そしてヘッドだ(上の図で示したところ)。個人的に探すのは、触ったときの湿り気が多すぎず、また乾燥しすぎていないシガーだ。親指と人差し指の間に、柔らかな弾力を感じるものが最上だ。過度の圧力は必ずシガーを痛めてしまうので、決してやりすぎないこと。

 

<やるべきこと>

・とにかくお店の人にいろいろ聞いてみること。あなたが初心者であることを、スタッフに知らせよう。ビギナーには、どのブランドがいいかアドバイスしてくれる。また、取っつきにくい、クセのあるブランドをチョイスしてしまい、シガーそのものを嫌いになってしまうことを避けられる。

・ショップスタッフに、最初から予算を伝えよう。シガーは価格がすべてではないといったが、シガーは10ポンド(約1500円)以下のものから、5000ポンド(約71万円)以上するものまである。もちろん、それは初心者には高すぎる。

・スタッフに、どのくらいの時間をかけてシガーを吸うつもりか伝えよう。長過ぎるシガーを選んでしまい、途中で火を消して、また翌日吸ったりすることのないように。もうベストの状態ではないし、楽しめるものではない。

 

<やらぬべきこと>

・耳元で指に挟んだシガーを回転させないこと。(ギャングスタ―映画の見過ぎに違いない)

・フットやラッパーに匂いを嗅ぐために、シガーを鼻につけること。

・シガーに手を触れる際には、必ずショップスタッフの許可を取ること。扱いに慣れていないなら、すべてスタッフにまかせよう。万一シガーにダメージを与えてしまったら、料金を請求されても仕方がない。

 

Special Thanks to Edward and Eddie Sahakian of Davidoff of London

 


 

ダビドフ オブ ジュネーブ

 

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