THE RAKE DISPATCH: MARRAKECH, MOROCCO

モロッコの世界遺産、マラケシュ

January 2023

北アフリカ文化の中心地であるマラケシュは、ミステリアスなバラ色の壁に囲まれている。ここを旅する者は、伝統的かつダイナミックな体験を味わうことができる。一世紀以上にわたってジェットセッターたちを虜にしてきたこの街を紹介しよう。

 

 

 

by CHRIS COTONOU

 

 

 

 

 

 北アフリカの文化の中心地で、神秘的なバラ色の街マラケシュは、伝統的かつダイナミックな体験を旅行者に提供してきた。ウィンストン・チャーチル卿は絵を描きにここを訪れ、デザイナーのイヴ・サンローランは自宅を構えた。メディナ地区(旧市街)は、世界遺産にも登録されている。この街は1世紀以上にわたりジェットセッターたちの注目を集めたのだ。

 

 メディナの活気やジャマ・エル・フナ広場の喧騒、タジン鍋やミックススパイスの香りなどは五感を刺激し、生きていることを実感させてくれる。マラケシュは冬の寒さを逃れる場所としても最適で、気温は高いが快適である。マラケシュの見どころ、おすすめのホテルとレストランを紹介しよう。

 

 

 

 

 

WHERE TO STAY

 

 メディナの中心部にある「El Fenn(アル フェン)」は、豪華さと本物志向を兼ね備えている。賑やかな市場の真ん中にある安らぎのオアシスで、プール、広い屋上テラス、カクテルバー、レストランなどの素晴らしい施設が整っている。インテリアのデザインはマラケシュの旧世界と、最先端のブティックホテルをミックスしたものだ。

 

 アトラス山脈の息を呑むような眺望を楽しみたいなら、「Kasbah Tamadot(カスバ タマドット)」をおすすめする。ベルベル人の古い砦を思わせるこのホテルは、谷の端にドラマチックに建っている。オーナーはリチャード・ブランソン卿だ。宿泊は客室と、庭園内に点在するベルベル様式の豪華なテントを選ぶことができる。

 

 

 

 

 

WHERE TO EAT

 

 マラケシュでは、有名なレストラン経営者カマル・ラフティミが相次いでレストランをオープンさせており、食の革命が起きている。メディナにある「Nomad(ノマド)」は、ファッショナブルでコンテンポラリーな空間で、ジューシーなモロッコ風ラムバーガーなど、地元料理をモダンにアレンジした料理を提供している。

 

 より洗練された華やかなレストランをお探しなら、ロマンチックなリアド(古い邸宅を改装した建物)の中にある「La Maison Arabe(ラ・メゾン・アラブ)」をおすすめする。高級ベルベル料理や有名な野菜のタジン鍋を味わうことができる。

 

 マラケシュの食の魅力は、ストリートにもある。メチュイ通りには、タンジア(土鍋で何時間も煮込んだ煮込み料理)の美味しい店が多数あり、地元の人たちが行列をつくっている。名物料理が味わえる古くからのスポットだ。

 

 

 

 

 

WHAT TO DO

 

 メディナでの買い物が終わったら、次はカスバ地区を訪れてみたい。地元の人たちが買い物をするエリアだ。絨毯やランプなど、本物志向のものを安く手に入れるには、ここが最適な場所である。

 

 観光スポットだが、伝統的なモロッコの植物園マジョレル庭園や、イヴ・サンローランの家と美術館もおすすめだ。イヴ・サンローラン美術館では、事前にどのような展覧会が開催されているかチェックしておきたい。

 

 マラケシュの街を抜け出したいなら、アトラス山脈や静かなアウザウド滝への日帰り旅行をホテルで手配することもできる。アトラスの砂漠ではラクダに乗るエクスカーションや、ベルベル人の伝統的な村々を巡るハイキングがあなたを待っている。

 

 街中のカフェでもアトラスの広大な大地でも、マラケシュは冒険家たちに無数のチャンスを与えてくれるのだ。