TAKING OUT THE JAGUARS WITH THE MECHANISTS

メカニック、ジャガーを試す

Friday, July 17th, 2020

ザ・メカニストのエディ・サーソウブ氏はTHE RAKEの友人であり、コントリビューター(寄稿者)でもある。そんな彼に、それぞれのテイストに合わせたスタイルで、ふたつの特別なジャガーに乗ってもらった。

 

 

by benedict browne   photography tom hains 

 

 

 

 

 メンズジュエリーブランド、ザ・メカニストの創設者であるエディ・サーソウブは、まるで自分の手の甲のように、クルマを知り尽くしている男だ。スターリングシルバーとゴールドを使用した彼の作品は、すべてのクルマに対する賛歌のようなものだ。

 

 エディとは以前にも仕事をしたことがある。彼はモデルであるだけでなく、多くの男性が夢見ることしかできないような、幅広いクルマにアクセスすることができる。ここでは、2台の特別なジャガーをご紹介する。

 

 THE RAKEのファッション・ページでは、彼はクルマのトラッドとモダンの両方を反映した洋服を着用している。例えば、ジャガーEタイプでは、クラシックで、紳士的な生活をしていた、旧き良き時代の記憶を思い起こさせるスタイルを身にまとっている。ドレイクスのシャツ、キットブレイクのトラウザーズに、足元はチャッカブーツで締めている。

 

 

THE MECHANISTS

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THE MECHANISTS

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 一方、ジャガーの新時代を築いたFタイプのスタイリングは、モダンでありながらも、クラシカルな雰囲気を醸し出している。香港を拠点とするアウトフィッター、クラフツマンのスエード・ボンバージャケットに、ピケコットンのポロシャツ、生デニムのジーンズ、洗練されたスニーカーを合わせている。

 

 エディに両モデルへの愛を語り、ふたつの違いを語ってもらった。

 

「人々は、Eタイプの後継モデルを44年も待っていたのに、突然ふたつのモデルが同時に登場したのです。最近の伝説的モデルの復活、レストモッドの隆盛(外観はオリジナルに忠実で、性能は現代に合わせてモディファイされたクルマ)、EVコンバージョンの登場(Lunaz Designのクラシックカー・ベースの電気自動車)などを見ても、時代がノスタルジーを欲していることは明らかです。しかし、クラシック・ジャガーの愛好家が期待していたのは、私たちの世代のEタイプです。どこまでオリジナル・ジャガーに忠実であるべきか・・。その問いに答えるには、ジャガーFタイプとイーグルEタイプを、比べる以上に良い方法はありません」

 

 

 

 

−−ジャガーEタイプを特別なものにしているのは何か?

 

「後継車にふさわしいものは何かを考える前に、そもそもEタイプを特別なものにしたのは何かを考えてみる必要があるでしょう。それまでのCタイプやDタイプは、ロータリー・ディスクブレーキや航空宇宙技術を駆使して開発されたボディなど、最先端の技術を導入していました。これらの技術的優位性を生かし、ジャガーはル・マン24時間レースで4勝を挙げました。1956年にレースからは撤退しましたが、ジャガーのレースエンジニアは、Dタイプのロードゴーイングバージョンを構想していました。こうしてDタイプに、実績のあるXK150の直列6気筒エンジンを搭載し、魅惑的なボディシェルで包んだ、Eタイプが誕生したのです」

 

「初期の段階では、Eタイプは他の多くの競合車よりも安く、そして速かったのです。性能、レースでの活躍、そして人目を引くルックスを低価格で実現したことで、Eタイプは大成功を収めました。多くのセレブが所有していたのもうなづけます。そのため、言うまでもなく、Fタイプは、まずはカッコよくなければならなかったのです」

 

 

−−ふたつを比較する

 

「まずは簡単なところから話しましょう。Fタイプは見事です、以上。それが結論ですが、もう少々付け加える必要があります。まずは言えるのは、どんな角度から見ても、美しく見えるということです。ジャガーのデザイナーは、Eタイプからインスピレーションを得ながらも、過度に派生的でレトロになりすぎていません。多くの自動車メーカーが苦労している点で、絶妙なバランスを保っています。その結果、Fタイプは、控えめでありながらも、時代を超越した独特の存在感を放っています。このルックスだけでも、このクルマは、将来のクラシック・カーになることは間違いないでしょう」

 

「クルマをキャラクター化するための微妙なデザイン部分には、かなりの注意が払われています。フロントの縦長のヘッドライトは、猫の縦割りの瞳孔に似ています。猫との共通点はそれだけではありません。後輪の上にある両足は、野生のジャガーの筋肉質な太もものような形をしていて、今にも飛びかかろうとしているように見えます。そのデザイン性の高さが、あなたをエキサイティングなドライブに誘うのです」

 

 

 

−−ドライビング・エクスペリエンスは?

 

「このクルマのすべての動きは、運転者に負担をかけずに、その五感だけを喜ばせるように作られています。8速オートマチックをパドルシフトするたびに、エンジンノートが変わります。それは人間と機械の会話のようです。もちろんオートにしておけば、何も考えずに済みます」

 

「初代Eタイプとは違い、エンジンは6気筒ではありません。一部のマニアは文句をつけるかもしれませんが、これは正しいと思います。短いエンジンのおかげで、フロントアクスルに体重がかからず、コーナーを正確に曲がることができるのです。私は大排気量のエンジンよりも、その方がいいと思います。ステアリングは非常に軽く、日常的なドライブはイージーですが、ダイナミックモードのスイッチを押すと重くなるようになっています」

 

 

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−−イーグルEタイプを試す

 

「英国のレストア・カーブランド、イーグルのEタイプは、これまでとは全く異なる理念のもとに誕生しました。1984年に設立されたイーグルは、Eタイプのエレガンスを維持しつつ、その性能を向上させ、現代のクルマのように運転しやすくアップデートすることを目指したのです。このレストモッドは、必要な改良を加えながらも、オリジナルのフォーミュラを忠実に再現し、Eタイプを完全にレストアしたものです」

 

「イーグルEタイプは、オリジナルEタイプの弱点を改め、それを見事に修正しています。新しくなった各部は、ドライビング体験を妨げるものではなく、むしろそれを向上させています。ブレーキはフェードせず、車体は少々の無理には耐えるので、自信を持ってスピードを出し、ブレーキをかけることができます

 

「安全装備を一新するとともに、セキュリティ、エンターテイメント、エアコンなどの機能を追加し、できるだけ目立たないようにセットしています。目指したのは、クラシックなインテリアの美学と、ドライビング・フィールを損なうことのないようにすること。イーグルのエンジニアは、この目標を完璧に達成しています。それはドライビング・フィールを維持しつつ、スピードがあり、堅牢で快適で、安全なクルマを実現したことを意味しています。現代でも一緒に暮らせるクラシック・カーなのです」

 

 

 

−−結論は?

 

「この2台は、ふたつの異なる思想を体現していますが、実はどちらも同じことを達成しているのです。爽快なドライビング、日常的なドライバビリティ、そして人を振り返らせるような美しさです。現時点では、それは個人的な判断になりますが・・。歴史の象徴となるクラシック・カーを運転したいのか、それともまだ評価されていない、未来のクラシックカーを運転したいのか? 問題はそこにありますね」

 

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