SHIMA KANKO HOTEL 01

人々を魅了する“シマカン”へ

Monday, June 8th, 2020

 

 樋口シェフは2008年、「ザ ベイスイート」と同時にオープンしたフレンチレストラン「ラ・メール」のシェフとなり、その後2014年ザ クラシックとザ ベイスイートの両館を統括する総料理長に就任。2年後に開催された伊勢志摩サミットではワーキングディナーを担当し、その類まれな腕前で各国の首相を驚かせた。

 

 

「ザ ベイスイート」の「ラ・メール」内観。

 

 

 彼女について多くの人々が口を揃えるのは、類まれな料理の数々についてだけでなく、彼女の人柄の良さだ。多忙な日々の合間を縫って、三重県の南から北まで各生産者を訪れ、自らの目で素材を確認し、生産者と対話することで、素材をきちんと知るだけでなく、生産者の方々から数多くのことを学び、料理のインスピレーションにつなげているのだ。

 

 また、第5代目の総料理長故高橋忠之シェフが生み出した“海の幸フランス料理”を昇華させた「伊勢志摩ガストロノミー」として地元の生産者が育てる食材と宿泊ゲストを密につないでいる。

 

 

第7代目の総料理長、樋口宏江シェフ。

 

 

 伊勢志摩は古くから「御食つ国(みけつくに)」として朝廷へ食物を納めており、日本屈指の食材の宝庫。伊勢海老やアワビ、松阪牛にとどまらず、東に位置する安乗(あのり)という地名をその名にもつ「あのりふぐ」や伊勢茶、自然豊かな神宮の森で生まれた新鮮なジビエ、米や日本酒、かつお節など、ここには書ききれないほどである。

 

 これらの食材の良さと、彼女ならではの魅力が存分に詰まった料理が味わえるのが、「ザ ベイスイート」の「ラ・メール」でのディナーだ。古くから愛されている「ザ クラシック」の料理とはまたいい意味で異なり、伝統的なフレンチの要素に日本ならではの食材を合わせ、フレンチなのに日本的な温もりも感じる一皿が揃う。

 

 季節によってメニューは変わるものもあるというが、「伊勢海老ソテー」、そして「あのりふぐと伊勢海老せとか風味」はまさに絶品だった。ふぐと伊勢海老のプリッとした歯ごたえから新鮮さを強く感じ、爽やかに香る柑橘系ソースが絶妙で心地よい余韻を残してくれた。

 

 

 

「あのりふぐと伊勢海老 せとか風味」。

 

 

 「伊勢志摩ジビエ 鹿肉のロティ」においても、ジビエ特有の臭みは一切なかった。柔らかな肉質でありながら、さっぱりとした赤身のおかげで、コースの後半だということすら忘れてしまうほど、ペロリと平らげてしまった。

 

 そしてコース後半に各テーブルに挨拶に来てくれた樋口シェフと話し、あることを感じた。ひとつひとつ丁寧に作られた料理には、自然が与えてくれた命の恵みの尊さ、そして生産者さんへの感謝の気持ちだけでなく、彼女の人柄が詰まっているのだと。

 

 

シェフからの温かい直筆メッセージ。こういったところからも彼女の繊細さが窺える。

 

 

 来年の2月20日には、ホテル開業70周年を記念した晩餐会も開かれる。詳細はこちらよりぜひご確認を。

 

志摩観光ホテル

TEL. 0599-43-1211

www.miyakohotels.ne.jp/shima/index.html/

 

 

 

“シマカン”での過ごし方

 

 

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