SEVEN FOLD “Cravatta Sfoderata a Tinta Unita”
ライトフレスコのスフォデラータは軽やかかつ上品
January 2023
春夏にぴったりなライトフレスコウール素材で、ネイビー、グレイ系が微妙な濃淡でしっかり揃えられているのがこのタイの魅力だ。ノットはコンパクトかつ立体的に決まり、色のトーンはすこぶる落ち着いていながら一枚芯のスフォデラータ仕様なので、とてもクリーンで軽やかな雰囲気を備える。黒もラインナップされている。大剣幅は8.5cmで長さは148cm。各¥29,700 all by Seven Fold / Afterhours
そうなると予想されていたことではあるのだが、ここにきてクラシックなスーツをエレガントに装うことのカッコよさが見直されている。ずっと以前からビスポークで仕立て続けている人たちでさえも、ここ2、3年は軽やかで柔らかでリラックス感溢れるスポーティなジャケットを好んで仕立てていた。もちろん、それは日本に限ったことではなく世界的な流れとしてあったわけだが、ここにきてドレスアップへの渇望感が一気に渦巻いてきたのだろう。ビスポークの世界でも、クラシックでエレガントなスーツの人気が急速に復活を遂げている。
そうなると、ネクタイもよりエレガントなタイプが注目されるわけだが、そんな流れの中でTHE RAKEがオススメしたいのが、フィレンツェのセブンフォールド社のウールソリッドタイだ。織りはサラッとしたタッチのライトフレスコで、仕立ては一枚芯の三つ巻きスフォデラータ(裏地なし)。ノットの締まりがとてもよく、美しいドレープ感を備え、フワッと軽やかな雰囲気の剣先が、実にこなれた感じのエレガンスを生み出してくれる。
最も使い勝手のいいグレイ&ネイビーがトーン違いで多色ラインナップされている点にも注目したい。僅かなトーンの違いでスタイリングの印象は大きく変わることから、同系色で統一して何色か揃えておくのがオススメだ。これ以上ないほどシンプルな顔ゆえ、何にでも合わせやすい。美しくて軽やかな至高のハンドメイドスーツにぜひとも合わせていただきたい。とてもエレガントな雰囲気でありながらウール素材のスフォデラータでフワッと軽やかなので、決してキメすぎにはならず、洒脱な印象へと仕上げてくれる。
素材はサラッとしたタッチで通気性のよいライトフレスコウールで、仕立ては一枚芯の三つ巻きによるスフォデラータ(裏地なし)。ウール素材であるところが一層エレガントな雰囲気を生むのだ。
THE RAKE JAPAN EDITION issue50