MAZZI FINE ART
犬鳴山七宝瀧寺とコラボした
黄金のラグジュアリーアート
March 2023
日本とイタリアの両国で高い評価を得るラグジュアリーアートが、大阪の神聖なる地、犬鳴山七宝瀧寺の歴史・物語と共鳴する。
Francesco Mazzi/フランチェスコ・マッツィ
1977年、イタリア・リグーリア州生まれ。2020年、妻の三枝真綺氏とともに、自身のアート作品を扱い新しいビジネスモデルを展開するMAZZI株式会社を設立、ファインアートブランド「MAZZI FINEART」を展開。イタリア・トスカーナと大阪にアトリエを構え、日本とイタリアを行き来しながら制作活動・展覧会を行っている。
幻想的な雰囲気に包まれた独創的な作品の数々。希少なマテリアルを独自の技術により油絵具と調合し、浅浮彫した画面上に描いていく革新的な技法が贅沢な表現を生み出している。文字通りの「ラグジュアリーアート」を展開するのは、2020年より日本でアート活動をスタートさせた新鋭イタリア人アーティスト、フランチェスコ・マッツィ氏である。
昨年は「ジャパニーズ・ビューティー」と題し、美術評論家とともに母国イタリアの世界遺産3都市で巡回展を開催した。作品はほぼ完売、イタリア美術評論家・文化省国務次官から「絵画の金細工師であり、優れた技術的および形式的な感性を備えた物質と色のミニチュアリスト」と称賛されるなど、数々の評論家や協会から賞を受賞し、大成功を収めている。
「日本とヨーロッパの異なる文化の美しさを兼ね備えたファインアートとして、高い評価を得ることができました。制作には非常に緻密で丁寧な構成を設計しています。希少な素材と油絵具が調合された独自の色彩レシピにより光を反映する、エレガントでエクスクルーシブな作品を実現しています」
キャンバス上で高いクオリティを表現する革新的な工程のため、制作には時間がかかり、生産数も極めて少ない。希少な素材や独創的な色使いだけでなく、フレームからキャンバスが飛び出してくるかのような展示方法「3D Push-up Frame」(実用新案取得)を生み出し、空間と調和する“トータルアート”として作品を提案していることも大きな特徴だ。ゆえに顧客は個人だけでなく、ホテルやラウンジといった空間を重要視する企業にも広がっている。
「多くの人々が確かな投資になることを理解してくれました。MAZZI FINE ARTは、成功者のライフスタイルに豊かさをもたらすものです」
有名インテリアブランドなど数々の企業とも協業してきた彼が、今回新たな挑戦としてコラボレートしたのは、修験道の開祖である役行者(えんのぎょうじゃ)によって661年に創建された真言宗犬鳴派の大本山の寺院、犬鳴山七宝瀧寺である。
「犬鳴山七宝瀧寺の副住職が私のスタイルを高く評価してくださり、お互いの知識を深め合う会話を重ねました。私は今まで日本の多くの寺院を訪れましたが、これほど多くのエネルギーを感じた場所はありません。山に入るやいなや時の流れが遅くなり、拝殿に足を踏み入れると古代にタイムスリップしたかのように日本の本質を感じました。犬鳴山は不動の時間美や滝の水の流れ、龍の祭壇の火、人間を浄化する原始の自然に満ちています。倶利伽羅大龍不動明王の精神がいたるところに存在することは明らかでした」
行者の滝、倶利伽羅大龍不動明王、倶利伽羅剣に巻きついた龍の神話、それらはすぐに彼のスタイルと繋がり、この特別展のための新作2点が誕生した。
“生命の瀧” La Cascata della Vita
弘法大師も修行されたとされる「行者の滝」に龍が舞い降りる姿を構想。鉤爪の様に流れる水は古い鋼の色合いで表現。40×60×5cmのキャンバスに油彩、24Kゴールド、シルバー、大理石・構造用ペースト。フレームは吉野杉材とイタリア産石材で約56×76cm。価格は要問い合わせ Mazzi Fine Art(マッツィ ファイン アート Tel.090-4464-0397)
“ドラゴンスキン「クリカラケン」” Pelle di Drago “Kurikaraken”
倶利伽羅竜王が燃え盛る炎となって剣に巻き付いた本尊(別名:倶利伽羅剣)にインスピレーションを受けた作品。35.5×45.5×6.3cmのキャンバスに油彩、24Kゴールド、シルバー、構造用ペースト。フレームは吉野杉材とイタリア産石材で約52.5×62.5cm。価格は要問い合わせ Mazzi Fine Art(マッツィ ファイン アート Tel.090-4464-0397)
「ふたつの作品には共通の魂を込めました。私が制作するドラゴンはご存じの通り、多くの画家が描いてきた龍とは異なります。龍という神話や伝説の存在を、“ドラゴンの象徴的な皮”によって、よりエレガントでモダンに表現しています」
2023年はハイレベルなプロジェクトが積み重なる。この特別展に続くのは、イタリアの守護聖人サン・フランチェスコの都市アッシジでの展覧会。まさに東洋と西洋における聖地での展示が運命的に続く。彼の折衷的なビジョンが成功している何よりの証拠である。
「どちらも平和の維持に貢献し、国の歴史や文化的遺産としても重要な地です。今後も東洋と西洋における一種の理想的な架け橋となり、尊敬と知識を深める平和への対話となっていくでしょう」
特別展 FRANCESCO MAZZI × 犬鳴山七宝瀧寺
ANTICHE CREDENZE 〜古代の信念〜
会期:〜2023年04月02日(日) ※3月28日(火)休館
会場:101 WHITE SPACE ギャラリー(大阪府泉南郡田尻町りんくうポート北3-25)
開館時間:10:00~18:00 ※入場は17:30まで
入場料:無料
主催:101 WHITE SPACE
後援:泉佐野市、泉佐野市教育委員会、田尻町、泉南市、
イタリア文化会館 大阪、エクリプシス スタイル、
フィレンツェ美術協会“ダンテの家博物館”、ウディネユネスコ協会
特別協賛:犬鳴山七宝瀧寺
UPCOMING EXHIBITION
イタリア特別展「Shine on Japan」
会期:2023年5月19日~ 5月28日
会場:アッシジ(Assisi)Galleria delle Logge
神聖な犬鳴山七宝瀧寺との特別展に続くのは、カトリック教徒の巡礼地であるイタリア・アッシジでの初めての展覧会だ。