LOOK OF THE WEEK: ROAMING DOWN UNDER
豪州メルボルンでの装い
September 2020
会議に出席するために大都市間を移動したり、歴史的な風景を眺めながらゆっくりと散策したり……。オーストラリアでは、夏の終わりになると、天候の変動が激しくなる。そんなときは、薄手の生地を効果的に重ね着するのが賢い方法だ。
by freddie anderson
オーストラリアのメルボルンは、1850年代のゴールドラッシュ時代、世界で最も裕福な都市となった。巨大都市には、有名なロイヤル・エキシビション・ビルディング(王立博覧会ビル)をはじめ、世界中のビクトリア朝の建築物の中で、最も重要なものがいくつもある。
この度のコロナ禍では、ビクトリア州は、メルボルンが2度目のロックダウンに入るなど、人々の一日も早いオフィスへの復帰を実現するために、オーストラリア全州の中で、最も厳しい措置を取ってきた。
現代のメルボルンは、あらゆるタイプのクリエイティビティのダイナミックなハブとして知られており、特にデザインやハイテク産業の要(かなめ)となっている。
メルボルンはオーストラリアで最もファッショナブルな街と言われている。それは非常に才能のあるデザイナーが何人もいるからだ。しかしドレスコードは非常に緩いため、過度にクロップされたチノパン、厚手のプラットフォーム・シューズ、ルーズフィットのジャケットなどが一般的となっている。
大規模なシェアオフィスの多くは無人のままで、かつてカフェやバーに集う人々で賑わっていたリッチモンド地区は閑散としている。
しかし、この街は2度目のロックダウンの最中であり、コロナは徐々に鎮圧されているように見える。街は再び正常性を取り戻すことだろう。
メルボルンは、その予測不能な天候でも悪名高い。そのためここではレイヤーリング(重ね着)が重要だ。オフィス以外の場所でビジネスを行う場合はなおさらである。2 番目のロックダウン後では、そのようなケースが多いかもしれない。
街の天候に合った、高機能なセパレートに投資するのは悪くないアイデアだ。これを実現するための、“ルック・オブ・ザ・ウィーク”を紹介しよう。
$ 725 |
DOUBLE PLEATED WHITE COTTON TROUSERS $ 260(50% OFF) |
<デ ペトリロ “サハリアナ”ジャケット>
ロックダウンが解除されれば、また街中での移動が必要となるだろう。中〜高温度の環境には、リネンのサハリアナ・ジャケットほど適したものはない。
ナポリ・テーラーリングの巨匠、デ ペトリロは、服作りの達人と言われている。サファリ・ジャケットに期待されるエレガントなディテールをすべて取り入れたこのライトウエイト・ジャケットは、快適でスマートなレイヤーリング・オプションだ。
<アンダーソン&シェパード ダブルプリーツ・トラウザーズ>
このトラウザーズは夏にぴったりのスマートなオプションで、ベージュのサハリアナ・ジャケットとの相性も抜群だ。ダブルプリーツ、ジップフライ、ベルトループ、ふたつのスラントしたサイドポケットが特徴だ。
<フラルボ ストライプ・シャツ>
フラルボは1933年から続く家族経営のシャツメーカーだ。伝統的で緻密なシャツ作りをすることで知られている。この白と青のストライプのシャツは、ニートなスプレッド・カラーを備えている。喉元が開いており、カラフルなタイをシンプルに結ぶとよく似合う。
WHITE AND BLUE STRIPE SPREAD COLLAR SHIRT $ 280 |
LIGHT GREY AND BLUE MEDALLION SILK TIE $ 115 |
CAPPELLIFICIO BIELLESE 1935
OFF WHITE VITALE BARBERIS CANONICO BASEBALL CAP $ 145 |
<カップリフィッチョ ベルレーゼ ベースボール・キャップ>
カジュアルな日にぴったりのスタイリッシュなベースボール・キャップだ。つば先は目への直射日光を遮るだけでなく、暴風雨から頭を守るようにデザインされている。素材は名門ヴィターレ・バルベリス・カノニコ製だ。
<セラ ファイン シルク シルク・タイ>
ライトグレイにブルーのメダリオンがあしらわれたシルク・タイだ。イタリアのコモ産の最高級シルク100%を、3つ折り構造によって仕立てている。柄が目立たないので、どんな色合いのシャツやジャケットにも馴染んでくれる。