JOHN LOBB “New Lopez”

ジョンロブ“ロペス”が花ざかり

Sunday, March 28th, 2021

 

ディアスキンとディアスキン・スエードのコンビ・モデル。新開発のライトフレックスシングルレザーソールは、レザー繊維にラバーの粒子を浸透させ、未曾有の履き心地を提供。各¥198,000 both by John Lobb(ジョン ロブ ジャパン Tel.03-6267-6010)

 

 

 ローファーの語源は“loaf”(ぶらぶらする)という動詞である。ちょいと外出するのに、これ以上の“アシ”はない。ファッションのリラックス化が止まらない中、カジュアルのみならず、スーツやジャケットに合わせる靴としても注目されている。

 

 周知のように、その最高峰といえば、ジョンロブのロペスにとどめを刺す。本場英国のノーザンプトンで手作りされているにもかかわらず、どこかフランス風の、小粋な意匠を持つ。親会社であるエルメスの息吹きが感じられるのである。

 

 そんなロペスに、カラフルな新作が加わった。素材としてチョイスされたのは、ディアスキン(鹿革)である。ディアスキンといえば、軽く、柔らかく、発色がいいことが特徴だ。グローブなどの素材として多用されるのはそのせいだ。ちなみに現存する日本最古の履き物は、東大寺正倉院に保存されている鹿革製の足袋だそうだが、千年以上経った今でも、柔軟性と色彩を失っていないという。

 

 今回ラインアップされた新作コレクションは、従来のロペスより、いっそうソフトに作られており、その履き心地は、まるで裸足のようだ。吹き抜ける春風のように爽やかな一足である。

 

 

ロペスをアンライニングにし、テンシルソールを採用。人気のシルエットは保持しつつ、隅々まで再解釈がなされ、ウエルテッド・シューズでありながら、裸足のような快適さを実現した。¥198,000 both by John Lobb(ジョン ロブ ジャパン Tel.03-6267-6010)

 

本記事は2021年3月25日発売号にて掲載されたものです。
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THE RAKE JAPAN EDITION issue39