HOW TO SELECT YOUR FIRST CIGAR
初めてのシガーの選び方
August 2024
シガー初心者のために、最初の1本を選ぶ前に必ず知っておくべき知識をお届けする。記念すべき人生初のシガーを選択する、ステップ1から始めよう。
text mike choi
photography kim lang
左から右へ:H. アップマン ハーフ コロナ(44 リング); H.アップマン ペティ コロナ(42リング); コイーバ ロブストス(50 リング); ダビドフ ニカラグア トロ(54リング); モンテクリストNo.2ピラミッド(52リング); ホヨードゥ モントレイ ダブルコロナ(49リング); モンテクリスト A(47リング)。
シガーを買う方法は、ふたつある。ひとつは、オンライン。もうひとつは店舗やラウンジを訪れることだ。
オンライン・ショッピングには、長所と短所がある。長所は、いつでも注文することができ、あなたの自宅にまで届けられること。しかし、決定的な短所がある。シガーの種類や状態、ラッパーの色を見極めるといった「店舗体験」を得られないことだ。
ショップには通常、豊富な知識を持った専門スタッフが雇われている。個人的な意見だが、シガーが大好きでなければ、シガーショップで働く理由など何もない。
英国では、キューバのシガー・ディストリビューターであるハンターズ&フランカウが、マスター・オブ・ハバナ・シガーという資格制度を確立している。小売・ラウンジ市場で働く人々を対象としており、及第点は75%で、2018年現在英国には約40名のマスタ—しかいない。
あなたが店に入り、マスター・オブ・ハバナ・シガーのシルバーの ラペルピンをつけているスタッフを見たら、彼らのアドバイスは信用できるものであり、すべてまかせるのがいいだろう。ショップにおける経験ほど、貴重なものはない。そして価格はすべてではない。シガーは自分で培った経験とガイドラインにもとづいて選んでいくべきものだ。
さてここでは、シガー選びの基礎にフォーカスしてみよう。読者の多くは、シガー選びは、その原産国が最も重要だと思っているだろう。答えはイエスだ。しかし、国についての細かい情報は、初心者には少々難しすぎる。
もっとも有名なのはキューバだ。しかし、シガーは、ニカラグア、ドミニカ共和国、ブラジル、メキシコ、オランダ、フランス、ドイツ、インドネシア、フィリピン、そして中国でも作られている。
それぞれの国はそれぞれのシガーを生産しており、キューバ産とは違った個性を持っている。新世界の生産者たちは、自分たちのカスタマーに合った、独自のブレンドとスタイルを開発してきた。多くの国で、キューバのシガーが入手可能であっても、新世界のシガーの販売は伸びているのだ。
それよりも、まず知るべきなのは、サイズと形状、リングゲージ、そして長さと時間についてだ。