HOTELS DELUXE Vol.09

ホテル連載 第9回:名物手土産 -定番編-

January 2021

確かな味わいに、格式や箔、そしてその場所でしか買えない特別感がプラスされるラグジュアリーホテルの「名物手土産」。贈られた人が必ず喜んでくれるであろう、そんな“間違いない”手土産の中でも今回は、長きにわたって老若男女に愛される“ 定番の品”に注目。

 

*提供・販売状況については各ホテルまでお問い合わせください

 

 

<ザ・ペニンシュラ東京>

今やザ・ペニンシュラ東京の代名詞ともいうべきふたつの「マンゴープリン」は、誰もが喜ぶ万能土産。

 

これまでホテル地下1階の「ザ・ペニンシュラ ブティック&カフェ」でしか購入できなかった同品だが、今年新たに誕生した2軒のブティック&カフェ(伊勢丹新宿店本館地下1階と新丸ビル地下1階)でも購入可能に。上:日によっては午前中に完売することも。1個からの予約も可能なので、予約で購入するのが確実だ。マンゴープリン(フレッシュタイプ)1個¥720

 

 

 

 ザ・ペニンシュラ東京の2種類の「マンゴープリン」は、ホテル開業時のペストリーシェフが考案した“東京オリジナルレシピ”が今も受け継がれている特別な品だ。

 

 ガラスの器に入ったフレッシュタイプは、プリンと果肉、ソースという3つの異なる層でマンゴーを楽しめる。メインのプリン層には“マンゴーの王様”と呼ばれるアルフォンソマンゴーのピューレを贅沢に使用し、ゼラチンの量を限りなく少なくすることで、絹のようにとろける滑らかな舌触りに。

 

 季節ごとにベストな品種が選ばれる角切りマンゴーと濃厚ソースも、ジューシーかつすっきりとした後味でプリンを引き立てる。プリンの中にはココナッツソースも隠れており、食べ進めるほどに変化する味わいでやみつきになる。

 

 こちらの賞味期限が当日であるため、遠方にもお土産として持っていきたいという声を受けて誕生したのが、もうひとつのマンゴープリンだ。濃厚な味わいと華やかな香りはそのままに、常温で180日保存可能。特別感溢れる贈答用のボックスは、2個入りから用意されている。

 

 

マンゴープリン(常温保存180日)1個¥600

 

 

ザ・ペニンシュラ東京

TEL. 03-6270-2888

www.peninsula.com/ja/tokyo

 

 

 

 

<ザ・キャピトルホテル 東急>

旧ホテル時代から愛される名物と8年前に誕生した新名物は、今や同ホテルを代表する二大手土産に。

 

ホテル地下2階に位置する「ペストリーブティック ORIGAMI」にて購入可能。上:そのままはもちろん、ホイップクリームやチョコレートソースなどを加えてアレンジを楽しむのもいい。バナナブレッドSサイズ¥1,100 / Lサイズ¥1,300 

 

 

 

 1963年にコーヒーハウス「オリガミ」が誕生して以来、変わらないレシピで焼かれている「バナナブレッド」。シュガースポットが出るまで完熟させたバナナを2本も使用しており、箱を開けた瞬間に豊潤な香りが広がる。バター不使用のしっとりきめ細かな生地からは、バナナの瑞々しささえ感じられるほどだ。

 

 一方、2012年のペストリーブティック「ORIGAMI」開店以来人気の「ブリオッシュ・クレーム」はいわゆるクリームパン。とはいえ、昔ながらのそれとは違い、大人の掌よりも大きく、中には香り高いバニラビーンズと濃厚な卵黄が使用されたカスタードクリームがぎっしり詰まっている。約48時間熟成させたしっとり生地と、滑らかなクリームとの一体感は抜群。

 

 どちらも持ち運びに便利な箱入りで、プレゼントしやすいのも嬉しい。

 

 

手に取ると、ずっしりとした重みを感じる。可愛らしい市松模様の箱にひとつずつ入っているため、女性へのプレゼントとしても喜ばれること間違いなし。ブリオッシュ・クレーム ¥450

 

 

ザ・キャピトルホテル 東急

TEL. 03-3503-0208

www.tokyuhotels.co.jp/capitol-h/

 

 

 

 

<パレスホテル東京>

今年過去最高の出荷数を記録した名物手土産は、時代を超えて人々を笑顔にしてきた歴史ある一品。

口溶けのよい生クリーム、香り高いたっぷりの栗、そして少しのスポンジというシンプルな要素だけで作られているからこそ、その絶妙なバランスは考えに考えられたもの。

 

 

 

 フランス語で「生クリームに砂糖を加え泡立てたもの」を意味するシャンティイと、マロン=栗をその名に冠する通り、栗と生クリームというシンプルな組み合わせで作りあげられる「マロンシャンティイ」は、1961年のホテル開業時に誕生した歴史あるスイーツ。エレガントな見た目を裏切ることなく、味わいも実に繊細で上品だ。

 

 栗はあえて産地を限定せず、しっかりした香りをもつものをチョイス。粗く裏ごしすることで、つぶつぶとした独特の食感が生まれ、甘さ控えめの北海道産生クリームと絶妙なマリアージュを生み出している。

 

 コロナ禍にもかかわらず、今年9月には過去最高の9600個を出荷したという正真正銘の人気スイーツ。時代を超えて愛される同品で、大切な人に口福をプレゼントしたい。

 

 

例年、秋には四万十川流域の和栗と和盆糖を贅沢に使用したものが、クリスマスには特大のマロンシャンティイも登場しているほど人気の品。地下1階のペストリーショップ「スイーツ&デリ」にて購入可能。マロンシャンティイ ¥720

 

 

パレスホテル東京

TEL. 03-3211-5315

www.palacehoteltokyo.com

 

 

本記事は2020年11月25日発売号にて掲載されたものです。
価格等が変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。

THE RAKE JAPAN EDITION issue37

 

 

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