HOLY SMOKES: HOW TO LIGHT YOUR CIGAR
シガーに火をつける、正しい作法
March 2019
<ソフトフレーム・ライター>
マッチの替わりとしていいものがある。ソフトフレーム・ライターだ。炎を安定して持続させることができ、マッチのように“このままだと自分の指が焦げてしまう”と心配しなくていい。ソフトで黄色い炎を持つライターは、シガーに火をつけるのに時間がかかるが、炎の温度が低く、ジェットフレーム・ライターのようにシガーの断面を必要以上に焦がすことなく、吸い始めの苦みを抑えることができる。
マッチ、シダー片、ソフトフレーム・ライターは、シガーに着火するのに、理想的な3つだ。ライターには無臭のブタンガスが使われている。最大の問題は、これら3つはアウトドアで使うのが難しいということだ。風に弱いのである。
<“ザ・シガー・トラベラー”ライター>
これは一種のハイブリッド・ライターである。私の友人でもあるジャスティン・セルディスが開発したもので、新しい技術といえる。“ザ・シガー・トラベラー”は、ジェットフレーム・ライターの機能を持つにも関わらず、飛行機に乗る際に、手荷物として持ち込めるように設計されている。
インサート部分はビックライターのような形をしているが、フリントホイールがついておらず、それ単体では着火することができない。ザ・シガー・トラベラーの優れている点は、ジェット部分と燃料の入ったインサート部分を別々に持ち運べることで、単体としてはライターとはいえず、機内持ち込みが可能なのだ(編集部注:未確認)。
<ジェットフレーム・ライター>
高圧ブタンガスを使ったライターは、概してジェットライターと呼ばれる(またはウィンドプルーフとも)。これはシガー用として、とても一般的なものだ。手軽で、アウトドアにも適している。
私のお気に入りは、エステーデュポンのデフィエクストリームというモデルだ。私はこれを最低5年以上は使っているが、依然として強い火力を維持している。タフなシェイプを持つシングルフレーム・ライターで、十分な大きさのブタンガス・タンクを持っている。そのデザインは、私にランボルギーニを思い起こさせる。私が日常使うアクセサリーのなかで、もっとも高価なものでもある。
マルチフレーム・ライターというものもあり、中には5つもフレームを持つものまである。太いゲージのシガーを吸う時に便利だが、細めのものだと焦がしすぎてしまう怖れもある。フレームの数が多いので、ブタンガスの消費も早い。
<使ってはいけないもの>
・ロウソク———ロウソクのアロマを吸い込んではいけない。
・オイルライター———オイルの臭いがシガーに移ってしまう。
・安全マッチ———短すぎるし、頭の部分の硫黄分が多すぎる。
・50ポンド札———お金は大切に!