HERNO “Silk Cashmere Down Jacket”

いつかは欲しい
シルクカシミアの手触り

July 2021

ブラウン系のカラーが上品な1枚。素材ははっ水性を持たせたシルクカシミアで、襟内側にはリアルのビーバーファーが付く。わずかにシルクが多く混紡されたカシミアは、カシミア100%と比較して、やや浅いやわらかな発色が特徴。はっ水加工はPFCフリーで、環境にも配慮している。

 

 

 

 1948年に北イタリアに位置するマジョーレ湖畔の街レーザにて創業したヘルノは、2代目CEOクラウディオ・マレンツィ(ピッティ協会社長を兼ねる)の卓越した手腕により、世界有数のブランドへと成長した。昨期のセレクトショップのウインドウは、ヘルノのダウンジャケット一色であった。人気の秘密はシンプルなデザインと、高いクオリティだ。どれをとっても余計な飾りは一切なく、素材と縫製のみに注力して作られている。

 

 そんな同社で、最高の製品は何か? と問われれば、それは“シルクカシミア”にとどめを刺す。光沢感+スムースな手触りに優れたシルクと、保温性+ウォームネスに秀でたカシミアのいいとこ取りをしたのがシルクカシミアだ。カシミア100%より丈夫で、毛玉などの問題もない。ダウンの表面素材としてこれ以上のものはない。

 

 今季、何かダウンを1枚というのであれば、そのブランドバリューと品質、温かさを鑑みて、一番にこれを指す。

 

 

 

ヘルノ独自の3段階の温かさのレベルではレベル3で、しっかりとした保温性を持っている。贅沢なビーバーファーは取り外しも可能。毎年寒くなる時期には売り切れてしまうので、今から手配することをおすすめする。シルク51%×カシミア49% ¥308,000(9月発売)Hernoヘルノ・ジャパン Tel.03-6427-3424

 

 

 

本記事は2021年7月26日発売号にて掲載されたものです。
価格等が変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。

THE RAKE JAPAN EDITION issue41