HERNO “Herno Globe”

植物由来成分で染めた新ライン

March 2021

photography jun udagawa

styling akihiro shikata

 

 

ヘルノは今後のコレクションを、エコサステナブル基準を満たすアウターウェアで構成することを目指していく。フーデットコートのライニングに縫い付けられたタグには、企業としてのコミットメントとプロダクトについての説明が丁寧に記されており、イエローには玉ねぎ、グレイ系にはバンブーチャコール、グリーン系にはオリーブ、ブルー系にはインディゴといった具合に、各色の染色に使用される植物のイラストが入れられているのがポイント。全5色展開。各¥98,000 Herno(ヘルノTel.03-6427-3424)

 

 

 昨今、あらゆる業界で何かと話題に挙がる「サステナブル」。環境問題は全世界の人類が避けることのできない問題であることは明白だ。

 

 これまでにも、工房への電力供給を太陽光発電によって行うなど、積極的にサステナブルな取り組みを行ってきたヘルノは、今季「グローブ」と名付けられた新ラインで企業としてのコミットメントを改めて示す。

 

 日本ではメンズワードローブを代表するカジュアルなフーデットコートを全5色で展開する。使用される素材は撥水性を有するリサイクルナイロン。何より瞠目に値するのは、染色にまでこだわられている点だ。ベースカラーに用いられるのは、なんと玉ねぎの皮。イエローのニュアンスを出すのにも使われており、その他にもバンブーチャコールやオリーブといった植物由来の成分が使われる。

 

 ピッティウォモをはじめ、業界でも話題をさらった新ライン。今後の展開にさらなる注目が集まりそうだ。

 

 

 

THE RAKE JAPAN EDITION issue32

本記事は2020年1月24日発売号にて掲載されたものです。
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