Ferrari Racing Days Fuji 2018
フェラーリという「文化」に触れられるイベント
July 2018
数多くのスタッフが来日し、テスターを使ってデータ分析を行うなど万全のサポートを披露する。ピットの中は、まるでイタリアにでもいる雰囲気だ。
サーキット専用モデルを購入したオーナーが、年間10戦ほどのフェラーリ公認レースを走行する「XXプログラム」。そのマシン「FXX」、「599XX」の姿も多く見られた。
エンツォ・フェラーリの生誕120年を祝い、フェラーリの歴史を飾る名車の展示も行われた。マラネロでフルレストアしたばかりという、伝説のモデル「250GT TdF」はオリジナルカラーになってお披露目された。「275GT ベルリネッタ」など、往年の名車だけでなく、10台限定でリリースされた正規輸入50周年記念モデル「J50」も注目を集めていた。
見応えのあるイベントであるが、何よりも印象に残ったのは、会場に漂う豊かさに満ちた雰囲気だ。プレステージブランドのイベントであるから、ある意味当然なのかもしれないが、同じ情熱を共有する者同士の親近感も心地よく感じられた。
あちらこちらでオーナー同士が談笑を行い、また、レース終了後に友人のように語り合うワンメイクレースの参加者の姿を眺めていると、ヨーロッパの社交文化、乗馬文化に思いを馳せてしまう。参加者が「フェラーリ」という文化を共有できる貴重なイベントだった。