CHOPARD “ALPINE EAGLE”
ショパール「アルパイン イーグル」:3世代が紡ぐストーリー
August 2020
時代は繰り返し、新たな物語が紡がれる。次なる主人公は、カール‐フリードリッヒ氏の息子、カール-フリッツ氏。時は5年前に遡る。父のデスクに置かれたサンモリッツを見つけた彼は、数日間それを身に着け、スタイリッシュなデザインと着け心地の良さに大いに感銘を受けた。そして今のショパールには再びこんな時計が必要だと、父に進言したのだ。ところが、35年前の出来事をなぞるかのように、父カール‐フリードリッヒ氏は首を縦に振らなかった。「メゾンのアイコンは、決して壊してはならない」と。
諦めきれなかったカール‐フリッツ氏は祖父カール・ショイフレ氏に相談し、秘かにサンモリッツを現代的に再解釈したプロトタイプを製作、父にプレゼンテーションした。それを見たカール‐フリードリッヒ氏は、サンモリッツ誕生時と同じ、いやそれ以上の可能性を感じ取り、プロジェクトを進めることを認めたのだ。そして5年の開発期間をかけ、ショイフレ家3代の想いが詰まった新コレクション「アルパイン イーグル」はついに誕生した。
ALPINE EAGLE LARGE & SMALL
アルパイン イーグル ラージ& スモール
アルパイン イーグルは、2サイズ展開。41mmの“ラージ”はマスキュリンでスポーティな印象。36mmの“スモール”は、ユニセックスで使える。コンビモデルは両サイズで展開され、“スモール”にはフルゴールドも。どちらもCOSCを取得した自社製自動巻きを搭載。左:自動巻き、ショパール ルーセント スティール A223ケース&ブレスレット、41mm。¥1,470,000 右:自動巻き、ショパール ルーセント スティール A223+18KエシカルRGケース&ブレスレット、36mm。¥1,790,000 both by Chopard(ショパール ジャパン プレス Tel.03-5524-8922)
冒頭に述べたような、ケースと一体型のブレスレットやビス留めベゼルなど特徴的なディテールをサンモリッツから引用しながらも、より現代的な再解釈が成されている。例えばベゼル。4方向の山状の突起はなくなり、プレーンな丸型に整えられた。同時に山状のモチーフは、ケースの左右に移動し受け継がれ、右側ではリュウズガードを兼ねて、よりスポーティなフォルムを創出している。また4方向をローマ数字としたインデックスは、太く大きく力強い印象へと改められている。
それらを置くダイヤルには、鷲の瞳の虹彩からインスピレーションを得た放射状のテクスチャーが浮かぶ。秒針のカウンターウエイトの形状もまた、鷲の羽毛をモチーフとした。アウトラインを輝くようなポリッシュに、表面を深いヘアライン仕上げとしたベゼルやケース、ブレスレットに受けた光が乱反射する様子は、清冷なアルプスの氷河を想起させる。まさに名は体を表す。