CHAPAL'S NEW SEASON OUTERWEAR TAKES FLIGHT
世界最高のレザーウェア
“シャパル”を知っているか?
May 2020
1980年代初頭から、ブランドを率いているのは、ファミリーの6代目当主、ジャン=フランソワ・バルディノンだ。現在のシャパルは、バルディノンのヴィンテージ・モーターリングへのこだわりを表す、ジャケットやシューズを提供している。ちなみにバルディノン家は、世界的なヴィンテージ・フェラーリのコレクターとしても知られている。
ブランドのアヴィエーション・アウターウェアは、そのDNAに忠実だ。 シャパル AE 1932は、羊革で作られ、コットンの裏地とニットの袖口、フロントの大きなフラップポケット、ホーンボタン、邪魔にならない襟を特徴としている。
もちろん、どんなフライト・ジャケットも、探検、独立、勇気、自信の精神を醸し出している。しかし、シャパルは、それ以上のものを提供している。ニットのネクタイが、ポロやロールネックと同じように似合うフライト・ジャケットは多くない。これは、ジャンルを超えて、コーディネイトできるアイテムなのだ。
濃厚なタバコカラーとライトグレイのスエードの両方が、ネイビーと相性がいいことを考えると、藍染めのデニムシャツやネイビーのトラウザーズとコーディネイトすることをお勧めする。
クラシックなAE 1932ジャケットに加え、30年代の米国空軍のA2とG1をベースとした、羊革のUSAAFジャケットにも注目したい。袖口とウエストはリブ編みで、取り外し可能なシープスキンの襟があり、昔ながらの男らしさを漂わせている。
それから、表側は羊革で、裏地にフォックス ブラザーズの千鳥格子のウールフランネル生地を張った、ごくシンプルなデザインのボンバージャケットもおすすめだ。
どちらのジャケットも信じられないほど用途が広く、ジーンズでドレスダウンしたり、秋冬はフランネルのトラウザーズと合わせて、ドレスアップしたりできる。
また、シャパルは、冬の寒い時期に1着のコートでは不十分な場合に備え、独特の黒いボイル(縮絨)ウールと羊の革のケープを作った。とてもユニークなアイテムで、シングルブレステッドのコートの上に重ね着すれば、まったく新しい表情となるだろう。
「世界最高のレザージャケットは何か?」という問いに対する答えは、人ぞれぞれであろう。しかし、シャパルをよく知っている人ほど、「それはシャパルである」と即答するに違いない。