BENTLEY “Bentayga V8”

ベントレーが目指す
ラグジュアリーSUVの進化形

January 2018

text chiharu honjo

 

 

 デビュー以来、ラグジュアリーSUVの新たな方向性を示し、究極のグランドツーリングを実現している「Bentley Bentayga(ベントレー ベンテイガ)」に、スポーティを前面に打ち出した「V8」モデルが登場した。

 

 

 

 Bentayga V8の心臓部となるのは、完全刷新された新世代の4.0リッターV8ツインターボガソリンエンジンである。内側にデュアルツインスクロールターボチャージャーを配置することで強大なパワーを誇りつつ、優れた燃費性能を実現しており、胸踊るV8の咆哮、ツインクアッドタイプのスタイリッシュなテールパイプ、オプションのカーボンセラミックブレーキなどが、ラグジュアリーながらもスポーティな雰囲気を醸している。

 

 

 

 パワーと燃費の両立も果たしている。特定の状況でエンジンの8気筒の内の4気筒を休止することで、複合モードという燃費効率を生み出しているのだ。他にも、ストップスタートテクノロジーを採用。停車しそうな速度のときにエンジンを止めることで、排ガス低減につなげている。

 

 

 

 特筆すべきは、今回初めてオプションに導入したカーボンセラミックブレーキである。ベントレー史上最大かつ最強のブレーキシステムとなっており、10ピストンのブレーキキャリパーから繰り出される制動トルクは最大6,000 Nmとなっている。標準装備の鉄製ブレーキディスクには、前後ともにレッドのブレーキキャリパーを導入。高耐熱性のTornadoレッドで塗装されたキャリパーが、性能の高さを明確に物語っている。

 

 

 

 V8モデルでは、新たに3つのオプションが仲間入りした。従来のウッドパネルの代わりにコンテンポラリーなハイグロスカーボンファイバーを取り付けることができる他、新デザインのウッド&レザーのステアリングホイール、新色となる濃いレッド(Cricket Ball)のレザーを採用している。

 

 

 

 ハンドクラフトされた優美で贅沢なインテリアは、ベントレーらしさが溢れるモダンラグジュアリーな空間が広がる。シートやドアパネルを手縫いのクロスステッチで縁取り、スタイリングにアクセントをつけているほか、シートアレンジも4席、5席、7席に変更可能で使い勝手の良さを実感できる。

 

 

 

 エクステリアデザインも、スポーティである。Bentaygaの持ち味と言える彫刻のように逞しいラインで象られた魅力的なボディからは、アスリートのような躍動感と堂々とした風格が漂う。BentleyのDNAを感じながらも、重量感のあるリアハンチや高めの車高から、このラグジュアリーSUVが持つオフロード性能が伝わってくる。

 

 

 また、「ドライブダイナミクスモード」、またはオプションの「オールテレインスペシフィケーション」を利用することにより、オンロード・オフロードともに幅広い走行設定が可能となっている。最大8種類(オンロード4種類、オフロード4種)のモードで、どのような路面状況であってもダイヤルを回すだけで最適な走行設定を選ぶことができるという。

 

 

 一目見てベントレーと分かるラグジュアリーカーに、スポーティな実用性を高次元で調和させた、ハイパフォーマンスなクルマと言えよう。

 

 

 

全長×全幅×全高:5140 mm×1998 mm×1742mm

車両総重量:2395kg

エンジン:4.0リッターV8ツインターボ32バルブ

最高出力:550 PS* / 404 kW / @ 6,000 rpm

最大トルク:770 Nm @ 1,960-4,500 rpm

¥19,946000 円(税込)

※日本でのデリバリーは 2018年秋より開始予定

 

ベントレーモーターズジャパン

TEL:0120-97-7797

HP:www.bentleymotors.jp